行雲流水

阿島征夫、一生活者として、自由に現代の世相を評す。時には旅の記録や郷土東京の郊外昭島を紹介する。

目に見える『おもてなし』内外比較

2011-05-12 23:25:20 | Weblog

ホテルや旅館は客商売だから快適に滞在できることが当たり前でこれは洋の東西を問わず同じだ。客の利便性を考えると、日本のホテルや旅館は目に見える「おもてなし」でも外国に比べると優れていることが多い。私の45カ国体験で、大雑把に言うと4つ星、3つ星のホテルで比較すると、欧州のホテルのアメニティサービスは良くない。特にイタリア、スペインは劣り、バスタオルが無いこともあって要求したこともあった。

小物の歯ブラシ、部屋用スリッパは大部分のホテルには無く、海外旅行では必携、カミソリは置いてあることもあるが当てにはできない。これは韓国でも同じでこちらは環境に配慮して置いてないと言い訳が付いている。アジアの日本人が泊まるホテルにはスリッパや歯ブラシセット、カミソリが完備しているがこれは日本人客が多いことが影響したかもしれない。スペインでは5つ星ホテルでもティッシュペーパーが備えられてない、紙がここでは貴重品なのだろう。

日本ではビジネスホテルでもアメニティは完備している上に、寝間着が必ずある。長旅をしていると毎晩の寝間着は助かる。海外では4つ星の中でもバスローブが備えられていることもあり、寝間着代わりに使える。このあたりは日本の目に見える「おもてなし」が光る。最近改善されたのはヘアドライヤーで、スペインのホテルでも備えてあった。

米国のチェーンホテルだと、冷房やエレベーターなど設備はきちんとしているが欧州ではスイスでの宮殿のようなホテルでも冷房がないこともある。2003年猛暑の中アルプスのグリンデルワルトに1週間滞在したが昼間は暑くて部屋に居られなかった。また往々にしてエレベーターも少なく、ポーターサービスがない。スペインの高級国営ホテルでは重い荷物に苦労し、失業率が20%も超えてるならポーターぐらい雇ったらと言いたくなった。

フランスの2階建てのモーテル(3つ星)ではエレベーターがなく、年寄りのお客達は荷物を添乗員に運ばせていた。最近では観光してても毎日メールを取ることが多くなったし、ブログの更新もある。ところがイタリアやスペインではホテルのパソコンだと日本語対応でないので英語しか使えない。フランスでは普及しつつあるがWi-Fiも先ず無いと考えると携帯電話でメールを取ったりブログに投稿したりすることを覚悟した方が良い。

内外で大きな違いの一つは風呂で、韓国や東南アジア、欧米ではシャワーが普通でバスタブにゆっくり入るという思想がない。これはおもてなしとは異なり、永年の習慣だから割り切るしかない。3つ星ホテルではシャワーだけと考えた方が無難だ。ただ日本人はバスタブ好きという一定の認識ができて、日本人にはタブ付きの部屋を割り当てることが多くなった。こうなるとおもてなしになるのかも

日本では当たり前になったシャワートイレ、海外ではまだお目に掛かったことはない。拘るなら携帯用シャワーを持って行くことだ。バスタブ使用もシャワートイレも海外では水が貴重だと言うことが基本にあり、贅沢品の部類に入るのだろう。

コメント
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