行雲流水

阿島征夫、一生活者として、自由に現代の世相を評す。時には旅の記録や郷土東京の郊外昭島を紹介する。

やはり起きたiPad2成都工場での事故

2011-05-22 14:00:41 | Weblog

3月5日のブログでiPadの中国での悲惨な生産現場を紹介しした。アップル社が大量の監査人を中国のファックスコン工場へ派遣し、生産現場の問題点と改善を報告し公表したが、フォローが肝心と指摘した。http://blog.goo.ne.jp/ajimayukuo/e/a6660fb435b05e5a26e8756854f6cbeb

昨日、報道によるとファックスコン成都のipad組み立て工場で爆発が起き、死者2名、負傷者16名が出た。前述のアップル社の報告の後、NGO(SACOM)が中国に展開するファックスコン製造現場の従業員インタビュー調査をした結果、過酷な労働条件の改善や有機溶剤などの化学物質対策がほとんどされてないとの報告書を5月6日に出したばかりだった。

この報告書によると成都のiPad工場には約10万人の労働者が地方から集められ、現場でどのような化学物質を使用しているか知らされてない状態で、かつ換気装置も十分でなくファックスコン工場群の中でも最も危険な工場と安全面での問題を指摘しているが、ついに爆発事故を起こしてしまった。。

これらの労働者は地方政府の肝いりで月1600元(19200円)の約束で就職したが実際の給与は1300元(16200円)、誇大広告だと主張してるが7時間もすし詰めのバスで故郷を後にしたばかりで帰れない。成都市当局ナンバーワンプロジェクトにしては成都の生活費2600元を遙かに下回る。その上、労働時間も法違反はしないというアップルの公約は反故にされ、月80時間から100時間の残業で、帰れば10人部屋の蚕棚ベッドという実態だ。

詳しくはSACOMをチェック、www.sacom.hk

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