先日、連合ボランティアの活動ニュースが届いた。6月までの活動をまとめたもので派遣人員は第10次まで3000人に達した。第1次派遣団の報告をこのブログに掲載したところ、毎日訪問者が多いので、経過報告のようなものだが、ボランティアの方々が得た貴重な体験を知ってもらいたい。
私のかつて職場であった電機連合からは10次に渡り毎回、加盟企業別組合からこれまで300人ほどがいわき市、相馬市、会津若松市に派遣された。作業内容は瓦礫の撤去、土砂の吐き出し、被災者の生活に直結するインフラ整備だ。時間の経過と伴にその内容が少しずつ変化が起きて、工場や避難所を対象とした30人規模の大型案件から、10人規模の個人の家屋や店舗の搬出や清掃の案件にシフトしている。
チームは40人から20名で構成されているが、同じ電機産業で働いていても企業も違うし、各々初対面の構成員だ。しかし、参加者からは「困難な作業でもチームワークがあれば乗り越えられないものはない」という共通認識が1週間伴に作業して得た貴重な体験だという報告がされた。また個人ではなく労組という組織として一体型の編成をしていることを最大限活かし、依頼内容を忠実に実行できたという達成感も貴重な思い出だろう。
また、40歳のボランティアからは初めてのことで体力に不安もあったが、派遣団の団員とは助け合い、支え合い、たくさんの絆を作ることができた。福島の被災者からの感謝の言葉は疲れも飛び、有り難かったと語っている。
災害救援ボランティアはもちろん被災者、被災地の復興への手助けが目的だが、ボランティア自身も貴重な体験を得て、今後の人生に大いにプラスになったとの報告は嬉しいことだ。