党員資格停止中の小沢一郎が代表選候補者を面接して品定めするという自民党時代と同じことを平然とやり、政策などより党の金を支配できる幹事長ポストを自らのグループから出すことを条件とした結果、それに応じた鳩山グループ海江田を自派の候補者とした。
政治資金問題で公判を待つ如何にも小沢一郎らしいやり方で、もしこれが通ったら民主党も最後だと思っていた。第一回投票では143票を取った海江田を102票で2位の野田が決選投票を制した。決選投票の票数は215対177であった。小沢、鳩山グループの基礎票は150票で、最大のグループであることは間違いないが27票しか上積みをはかれなかった。
候補者選びの過程で、小沢は参議院の興石や議長の西岡を立てようと画策したと報道されてるが、何としても金づるの幹事長を取りたいという執念には民主党の議員も恐怖と驚きで決選投票では野田を支持したのだろう。万事がきまじめな岡田克也幹事長は党運営費の透明化を徹底したため、ケチと評判を悪くしたが今回は野田支持を決めた。
政党交付金は国民の税金だからその使い道はどの政党も透明性が要求される。しかも下記のごとくその額は巨額だ。野田佳彦は54歳、当選5回と若い総理大臣の誕生で、もう一度民主党に期待したい気持ちになった。
2010年度政党交付金
民主党 172億9700万円
自民党 103億7500円
公明党 23億8900万円
社民党 8億6400万円
国民新党 3億9700万円
新党日本 1億3500万円
みんなの党 3億6100万円
改革クラブ 1億2000万円