釜山の中堅造船所、韓進重工業が昨年12月にリストラを行うと発表、これに激しく労働組合が反発してストライキに入った。今年2月、会社は172人を解雇し、組合これに対抗し、延々と11ヶ月に渡りストを行い、国会の勧告などもありようやく11月9日、解雇者を再雇用することで解決した。
その闘争期間中、309日間、35mの高さのクレーンの上で一人座り込みをしとげた女性キム・ジンスクさんがようやくクレーンから下りて来て、組合員から祝福を受けた。もちろんギネスものの記録で英雄の誕生だ。しかし、警察により病院へ連行され、健康チェックを受け業務妨害で取り調べられことになり、今後の動向に関心が集まっている。
私の韓国の友人はほとんど労組関係の人で、金大中氏が大統領になるまでは反体制ということで弾圧を受け、中には石油をかぶって火だるまになって死んだ人もいた。女性でもストに入ると男と同じように坊主頭になる人もいて韓国人の激しさに驚いたものだ。
その後、韓流ドラマが日本でヒットし、「韓国の男性は優しい」と言う日本人女性の言葉に「エ、まさか」と驚いたものだ。また韓国女優の美しさにとろけるファンも多く、韓流ドラマを見ているとこれがほんとの韓国なのか?自問自答したりした。韓国各地をかなり訪れたがいまだにどちらがほんとの姿なのかよく判らない。