行雲流水

阿島征夫、一生活者として、自由に現代の世相を評す。時には旅の記録や郷土東京の郊外昭島を紹介する。

ボジョレヌーボーとトランプリスク

2016-11-17 23:34:35 | Weblog

今日はボジョレヌーボー解禁の日、30年間毎年この日、11月の第3木曜日にボジョレを飲んできた。1年に一度味わうボジョレの味は今年も例年と変わらずみずみずしい新鮮なもので、今年のワインのできが判る。ということは今年は気候が良かったと言える。ところがのんびり味わえない今日この頃で、いわゆるとトランプリスクだ。温暖化を止めるため、1997年京都で先進国がCO2など各種温暖化起因ガスの排出を制限する議定書を結んで2005年に発効した。ところが世界の温暖化ガス排出の大部分を占める米国、中国はこれに加わらず、地球の温暖化は海水の上昇で島国が沈むとか、大型の台風、ハリケーンに見舞われ、温暖化の影響がひたひたと迫ってきた。今年に入ってアフリカでは干ばつで発電ができないとか飲み水が不自由になっている。さすがに危機感が満ち、ようやくパリ協定で、米国、中国は温暖化防止に積極的になった。

ところがトランプ次期大統領の政策には、パリ協定から離脱するリスクがある。リスクでもTPPからの離脱リスクとか壁を造るリスクなどは取り返しができるリスクだが、気候変動だけは取り返しが不可能だ。温暖化の影響は動植物に忍び寄っている。ワインでも温暖化はフランスでのワイン生産に微妙に影響を与えている。英国でもワイン生産ができるようになった反面、ボジョレヌーボーが飲めなくなる日が来るかもしれない。

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