単独首位で出た穴井詩(らら)が今季2勝目、通算5勝目を挙げた。後半は永峰咲希(27)と首位が入れ替わりながらのマッチプレー、最終18番パー5でバーディーを奪い、永峰咲希を1打差で振り切った。
36歳ながらトップクラスの飛距離が持ち味の穴井が強風の中、低いドローボールのコントロールショットかつこの日はショットメーカー並みの寄せを見せ、ベテランの存在感を示した。特に印象に残ったのは17番でボギーをたたき、永峰と同スコアとなった後、18番で取り戻さなければとドライバーを強振、ドローがかかりすぎラフに入った。第2打でのせられる距離をあえてアイアンでラフから出し、第3打残り82ヤード、ウェッジをフルスイング、ピン上2メートル半に落ち、バックスピンで30センチに寄リ、優勝をたぐり寄せた。今週のワールドレディスサロンパスカメジャーメジャー初制覇も期待できる。
今季は9試合中4試合で30代が優勝と、ベテランの活躍が続いている。穴井はメルセデスランキング、賞金ランキングで、ともにトップに立った。
特筆すべきはギリギリ予選通過から今季初のトップ10入り8位タイに堀琴音27歳と新垣比菜25歳が入り、中堅も頑張った。最終日、この日のベストスコア67、トータル4アンダーの大躍進、最大瞬間風速は14.4m/秒かつ早朝からの強い雨、難コンディションの中で60台をマークした選手は他におらず、2人の猛チャージがいかに飛び抜けていたかがよく分かる。今週のメジャー、この二人も目が離せない。
また1打差で優勝を逃した永峰咲希が衝撃のダンクイーグルでギャラリーを沸かせた。8番パー5の第3打100ヤードをピッチングでカップの縁をえぐりながら直接ねじ込むミラクルショット。こんなこともあるゴルフはやはり面白い。
今日のニュースで米女子プロゴルフツアー JMイーグルLA選手権 、 16位からスタートした古江彩佳が7バーディー、1ボギーの65で回り、通算8アンダー首位タイに追いつき、先に上がって待つこと1時間40分、ところが9アンダーで後続3人が上がり、プレーオフとなった。惜しくも古江彩佳は1打差で4位となった。大健闘だ。