我が家の庭に来るスズメの様子を見ていると、撒いた餌を食べるだけでなく巣へ運ぶ頻度が多くなってきた。子育てに忙しい様子、もう少し経つと子連れでやって来る微笑ましい親子が見られる。写真は昨年のものだ。
スズメは稲を食う害鳥のように言われ、農家から嫌われているが、先般のニューヨークタイムズによると必ずしもそうではないようだ。以下記事の概要
「1950年代、毛沢東の手で進められたネズミ、蚊、ハエ、スズメの4種類を標的とする駆除運動により、米を食べることで知られていたスズメが大量に殺害されました。害獣が減ったことにより本来であれば米の収穫量が増加するはずでしたが、実際は大凶作を引き起こす悲惨な結果となってしまいました。
基本的に、スズメは農作物に害を与えるイナゴを含む多くの昆虫を捕食する動物です。捕食者であるスズメを排除することは、イナゴの大量発生を招き、米の生産を中心に大凶作を招き、中国国内で1500万~5500万人の死者を出してしまいました。 その後、中国は生態系の崩壊を食い止めるためにソ連から25万羽のスズメを輸入することになります。スズメが生態系に戻ってきた結果、イナゴの個体群は減少し、凶作は収まっていったとされています」
さて人間の子育てだが、岸田内閣は目玉政策として異次元の少子化対策を打ち出し、日本の国力劣化を何とかしたいとしており、政治が当然やらなければならない大きな課題だが、財源問題が壁になっている。
財務大臣の諮問機関、財政制度等審議会は、11日の会合で少子化対策について議論し、委員からは、必要な財源は、税や社会保険料、それに歳出改革の組み合わせで考えるべきだという意見などが出た。ごく当たり前の回答に見えるが、昨年度の家計調査によれば、この20年実収入が1.16倍しか増えてないのに、保険料・税負担は1.4倍になており、現役世代の負担をこれ以上増やすことは無理だろう。コロナでの巨額の支援金各種、コロナ患者を受け入れてない病院にまで払っているなど、全ての歳出を見直すことから手を付けるべきだ。税制の改革も累進課税を元に戻すことから始めるのがすじだろう。