今日の「チコちゃんに叱られる」で海水浴の日本における事始めが紹介された。明治時代、陸軍の初代軍医総監だった松本良順がミネラルも採れ、健康によいと大磯で海水浴を薦めたのが始まりと聞いてビックリ、もちろん松本は欧州での海水浴の効能を勉強したのだろう。松本は幕府の御殿医には珍しく蘭学を学び、西欧医学に通じていたので、幕府軍降伏と同時に獄に入ったが許されその知識を活かし、新政府に出仕し、貴族院議員にもなった。
そんなことは全く知らないで、若い頃は湘南や御宿、関西時代は塩谷、淡路へと仲間と海水浴に行った。特に日本海の小天橋や久美浜の白砂に慣れると関東の茶色い砂には抵抗があった。いずれにせよ健康によいとは夢にも思わなかったむしろ皮膚癌を恐れ、日焼止めを塗った。
南太平洋のサモアに行った時、綺麗な海岸なのに海水浴客は見当たらず、不思議に思って聞いたら、地元民はそんな余裕はないとのことで、欧米人が楽しんでる海岸があるからそこで潜ったらといわれた。途上国のリゾートでは海水浴が当たり前だが、1日働いてようやく生活が成り立つ人々には海水浴は縁がないのだろう。
松本が大磯を海水浴のメッカにしたのは、東海道線に大磯駅を設け、上流階級の別荘を誘致したことがきっかけだとチコちゃんは言っている。その後、日本における海水浴の大衆化はいつ頃からなのだろうか?多分大正時代ぐらいか?
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