行雲流水

阿島征夫、一生活者として、自由に現代の世相を評す。時には旅の記録や郷土東京の郊外昭島を紹介する。

3.11帰宅難民、悲喜こもごも

2011-03-26 17:58:34 | Weblog

大震災から2週間経つ、知人、友人と会うとあの日の話に自然となる。東京の鉄道が全てストップし、帰宅難民があちこちで発生し、勤め人はもちろん年寄りで出かけて災難に遭った話が出て来る。6時間も歩いて帰宅した剛の者もいるが年寄りの中には新宿で段ボールを支給され野宿をしたり、駅で寒さに震えて一夜明かした人もいる。機転を利かして自転車を求め帰宅しようとしたが道路は車と歩く人で満足に走れなかったという人もいる。

被災地でまだ寒さに震えている人に比べれば、苦労話程度だが、今日会ったAご老体からはちょっと嬉しい話を聞いた。彼は昭島で帰宅難民になって、JRが開通するまで一杯飲み屋で待っていたが、完全に動かないと駅で聞かされ、酔いが覚めただけでなく夜が更けるにつけ寒さが応えてきた。周りには同じ境遇の人が集まりだし、隣にいた見知らぬご婦人がA氏に昭島市で避難所を開設したと携帯メールで見たのでご一緒しましょうと市民会館に連れて行ってくれたという。

市民会館では昭島市役所の人が毛布、水、スナックを配布した上、暖房の効いたホールが待っていた。すでにホールには500人以上も入っていて、椅子に座って仮眠しようとしたが、足の不自由なA氏を見て横になれる2階のソファに案内してくれたのでゆっくりと眠れた。一晩中、昭島市民でない帰宅難民の世話を見てくれ、感謝しても仕切れないと言っていた。

当日がんばった昭島市役所の職員の皆様感謝されてますよ!


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