6月1日からリオープンというので昭島MOVIXへ行ってみた。懐かしいイタリア映画ひまわりが50周年記念で最新のデジタル技術で修復されたと聞いたこともあった。いろいろとウイルス対策がされておりいつもより快適にゆったりと鑑賞できた。映画劇場そのものは「興行場法」という法律に基づき常時空調設備を稼働させ、外気を取り入れ適切な換気・温湿度の調整を行ってる。そうした法があることを初めて知った。入場時にサーモグラフィーで体表面温度の非接触測定、速乾性刷り込み式手指消毒剤を使用などの他、座席の間隔が左右3座席離れ、ファーストクラスでゆったりと鑑賞できる。定員の4分の1ぐらいしかは入れない。ロビー内待合椅子が撤去され、立って待っていなければならないのが不便だ。
ひまわりはロシアの地平線まで拡がるひまわり畑が美しく印象に残るが、第2次世界大戦での冬の厳しい雪に覆われた白い戦場が対称的だ。ソフィア・ローレン、マルチェロ・マストロヤンニ扮する若い夫婦の平和な生活が夫アントニオの軍への召集により破れる。ロシア戦線に送られたアントニオ、厳冬の冬将軍でイタリア軍が敗走を続ける中、凍傷で歩けなくなり、死を迎える寸前にロシア娘に助けられ、記憶喪失のまま結婚し、娘と3人での日常生活を送っている。一方アントニオを待つ妻はロシア戦線から帰国する兵士をミラノ駅で日々待つが徒労に終わる。死亡通知が来ないからにはロシアで生きていると信じた妻は単身探しに行き、ひまわり畑の中を必死に探し、とある村でついにアントニオを見つけるが、衝撃の事実にショックを受け言葉もかけず帰国する。物語は反戦悲劇映画で、ミラノ駅が舞鶴港を彷彿させる。ヘンリー・マンシーニの甘く切ない曲は忘れることが出来ない。
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