行雲流水

阿島征夫、一生活者として、自由に現代の世相を評す。時には旅の記録や郷土東京の郊外昭島を紹介する。

年金生活者のマネー、株とどうつき合うか

2017-10-25 18:35:39 | 年金生活者
今の低金利時代、自分の財産を維持し、少しでも運用益を貰わなければならないのが年金生活者だ。それにはどうしても株とつき合わなければならない。現在日経平均は昨日まで16連騰と新記録の状態で、これまでになく所有株の含み益が大きくなり、ニンマリしている人が多いだろう。しかし、株価はいつ下落するか判らないのがこれまでの歴史だ。ブラックマンデーの急落は今もってその原因がはっきり判らない。個別の株にしてもこれまでの例を見てもJALやカネボウのように一流企業でも倒産する。最近でも東芝、シャープなど経営陣の不手際で株価は大きく下がった。
 
つまり株は不安定な金融商品ということを肝に銘じながらつき合わないと行けないし、極端に言えば年金生活者は後が短いので個別の株は持たないで、多くの企業、業種の株を持ってリスクを分散することだ。といっても膨大な資産を有してない年金生活者は、その実現のためには各種の投資信託やこの数年登場してきたETFでの資産運用を考えることだ。米国ではすでにETFが庶民の株の運用の中心になっている。
 
リスク分散という観点では、国債や外国政府債、社債など債券、それに後に触れるが不動産を証券化したリートなどでの運用を考えるべきだ。金、プラチナといった商品もあるが、これらは利息を生まないので面白くない。インドや中国では安全資産ということから金信仰が強い、歴史的に政府への信頼が低かったこともある。国際的な危機が高まったりすると高騰し、供給が限られているので価値自体は比較的安定している。
 
株、債権、リート、金、これらは投資信託として何百という種類がある。かつ毎月新しいものが開発され、どれを選んで良いか迷うほどだ。かつてグロソブといって年金生活者に人気の毎月分配型国際債券ファンドが流行った。ところが運用利息以上に分配し、基準価格が売り出し価格を割りこむ状態になり、問題視され、人気がそれほどでもなくなった。年金生活者はこの投資信託かETFを中心に運用を考えることになるので次回触れたい。
 
先日、振込に久しぶりに郵便局を訪れたら、ここでも投資信託を売っている。説明しましょうかといわれたがパンフだけ貰ってきた。見て驚くくらいの種類の投資信託を扱っており、証券会社より多いのではないか?証券会社とつき合うのは億劫だという人は郵便局(郵貯銀行)で充分目的の分散投資は可能だ。多分銀行や証券会社は系列だとか関連だとかに縛られて扱う投資信託に制限があるが、郵便局はどの商品も扱えるのだろう。

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