行雲流水

阿島征夫、一生活者として、自由に現代の世相を評す。時には旅の記録や郷土東京の郊外昭島を紹介する。

対称的な白鵬と照ノ富士、引退と横綱初優勝

2021-09-28 17:51:53 | スポーツ

レジェンド照ノ富士が初優勝した直後、白鵬が引退した。かたや怪我で大関から序の口まで転落し、辛酸をなめながら横綱に、かたや順調に昇進し最強横綱といわれ、記録では白鵬を上まわる横綱は出てこないだろう。

歴代最多45回の幕内優勝を誇る白鵬、横綱在位14年たゆまぬ稽古で鍛えぬいた。その努力は他の力士も見習って欲しい。ただこの数年体力の衰えからか立ち会いのかちあげで相手の顎を打つなど、勝ちたい一心で横綱らしからぬ振る舞いが目立ち、見てて顔をしかめることがあり、残念だった。

日本相撲協会にとっては功労者として処遇を考えていると思うが、出来たらNHKの解説者もやって、経験を活かした解説を期待したい。モンゴルにとっても朝青龍と並んで英雄で、かつてモンゴルに出張し、カラコルムからウランバートルへの帰途、大草原の草むらを指しあそこで白鵬が育ったとモンゴルの友人が案内してくれた。モンゴル遊牧民は草を求めて動く、住所はウランバートルでも白鵬が居住した草原は遺跡みたいなものだ。

横綱相撲を取り、堂々の優勝した照ノ富士は白鵬の二の舞は止めて、横綱相撲をとり続けて欲しい。苦労人なので下位力士のことも理解しつつ、育てて欲しい。今の相撲界の課題は怪我をどうしたら防げるかで、照ノ富士ならではで、リードして研究してほしい。

 


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