行雲流水

阿島征夫、一生活者として、自由に現代の世相を評す。時には旅の記録や郷土東京の郊外昭島を紹介する。

竹中・菅副総理・国家戦略担当相論争

2009-12-19 22:59:10 | Weblog
成長戦略策定会議の「検討チーム」に竹中平蔵氏を招き意見を聞き、その上で菅副総理と大いなる議論があったと報道された。このデフレの経済をどう立て直し成長するかが焦点で、竹中氏は企業強化論を中心に供給重視、菅副総理は子供手当など家計を支援することで、需要を重視ということで議論があったとのこと

先日のブログで紹介したシンガポールの戦略は理念として双方を含んでいる。もちろん両者とも供給も需要も戦略として必要なのは承知の上での論争だ。
私が最初に接した経済学の教科書は先日亡くなったサムエルソン教授のECONOMICS 第5版だった。最初は分厚い原書に悪戦苦闘したが内容はグラフが多くわかりやすく今でも参考になる。その後翻訳本が出て後輩は楽になった。


サムエルソン教授は今回の危機に対し、ケインズ理論を重視した需要創出を主張されたと聞いている。レーガノミックスと言われた時代は供給重視のフリードマン教授の全盛時代で、小泉・竹中改革はこれによく似ている。オバマ大統領の戦略は国民健保の導入や新エネルギー投資、公共投資増でサムエルソン教授の薫陶を受けた学者の影響力が強い。

高邁な理論より日本企業は輸出依存度が高いので、円高ストップが当面の要望だろう。1ドル100円になれば国際競争力は強くなり、増益効果は大きい。
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