行雲流水

阿島征夫、一生活者として、自由に現代の世相を評す。時には旅の記録や郷土東京の郊外昭島を紹介する。

QWLからWELL-BEINGへ

2022-01-13 22:03:33 | 労働

この1年、「ウェルビーイング」(WELL-BEING)という言葉が目に付くようになった。シンポジウムなどで取り上げているが調べてみると、「心身ともに良好な状態にあることを意味する概念」で「幸福」とも翻訳されるとNETでは紹介されてる。先進的な企業が取り上げているのにはやはり、生産性向上が裏にはあるのではないかと思う。各種調査から、「心身ともに健康である」従業員は、創造的で業務のパフォーマンスが高く、組織に良い影響をもたらすかとのこと。SDGsでは17のゴールと169のターゲットが定められ、この目標の一つには「GOOD HEALTH AND WELL-BEING」がある。

1970年代労働現場ではQWLを追求することが求められた。それはQuality of Working Life(クオリティ・オブ・ワーキングライフ)の略で、「職場における勤労生活の質およびその向上」を意味し、労働の機械化、標準化、画一化で単調労働が増え、ひいては人間性の喪失や健康・精神衛生への悪影響からの改革運動が欧州で起こり、日本に波及した。主に製造現場で仕事のやりがいや働きやすさなどを改善する作業方式、職務分析を行った。嫌忌職場が指摘され、ロボットの導入などで日本の現場は世界に先がけてかなり改善された。
        
その後、日本経済は第3次化が進み、ソフトウェア産業の勃興、製造業でもソフト化が進み、働く人全体のQWLが求められ、「働き方改革」が合い言葉になり、コロナ時代、ホームワークが日常となり、家庭を含めたWELL-BEINGが注目されて来た。

最近の例では、ヤフーは1月時点で、契約や嘱託を含む全社員8000人のうち約9割が在宅勤務している。社内アンケートで、9割が在宅勤務でも業務への影響が「なかった」「向上した」と回答したという。「通勤時間の削減で、学習など自己研さんの時間が増えた」との声もあり、通勤手段などの条件を変更する方針を決め、全ての社員が全国どこでも自由に居住できる新たな働き方を4月に導入すると発表した。在宅勤務の定着を踏まえて条件を緩和し、航空機での出社も認める。交通費の上限をなくし、月15万円までを支給する。との報道、ハイテク企業のWELL-BEINGの事例だろう。

逆に、WELL-BEINGでない企業には人は来ない時代になったとも言えよう。

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年金生活者のマネー、新年相場は荒れ模様

2022-01-11 21:25:52 | 年金生活者

新年に入り、日米ともに株式市場はボラタリティ(変動)が激しい、日経平均株価は年初、800円も上昇し喜んだのもつかの間、その後それ以上に下げている。米国のダウやS&P500はインフレ退治に乗り出したFOMCの言動で、長期金利が少しでも上がると下落し、戻ると回復するという変動を見せている。特にハイテク株は下落が大きく、代表的なETFであるARKイノベーションはこの1年で半分弱に急落し、これを反映して東証マザーズも急落している。ファンドマネージャーのキャシーは11月以来沈黙している。

今のところ、S&P500に連動するETFや投信を持っている人はこの1年2割増で大きな被害はないが、3月に米国でのマネー供給量と金利面での引き締めが明確になると、どのくらい変動するか判らない。下旬から始まる構成銘柄の決算がよければ大きな変動は避けられるので、主力銘柄のGAFAM+テスラの決算に注目だ。

年金生活者は、今回も動くことなく、下がったら投信、ETFを買い増すだけに限定することだ。

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コロナ検証、急速オミクロン感染

2022-01-09 21:24:54 | 災害

都は新型コロナウイルスの感染者が新たに1223人確認されたと発表した。1200人を超えるのは2日連続。重症者数は昨日と同じ4人、新たな死者は確認されていない。感染力は昨日前週土曜より15倍、今日は14倍、と噂通りに凄まじい。昭島周辺ではまだ数人以下だが、横田米軍基地もあり、心配だ。

米国では殆どがオミクロン株になり、重傷化しないためか検査態勢も緩いのか、米軍は急遽来日してからPCR検査をしている。バイデン大統領がワクチン接種の義務化をしようとしているが、連邦最高裁はトランプ時代に任命した判事が保守的で認めようとしないとの報道、知事が民主党か共和党でワクチン接種率が倍も違う。米国ではコロナによる死者が83万人にのぼり、世界で最も多い数だ。分断化が国民の命まで左右するとはトンデモ大国になったものだ。

正反対の中国では感染者が出た西安を封鎖化、医者にかかれず流産する人も出てるとの報道、感染者ゼロ政策で死者が出るとはこちらもトンデモ大国だ。
 

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雪の昭和記念公園

2022-01-07 23:24:52 | 散歩

昨年はコロナで閉鎖して、苦情が殺到したのか今年は開園、いつもと逆で昭島より都心の方が積ったようで、急いで出かけたが雪は融けかかっていた。

とにかくスノウドロップを、雪のある所を探すの苦労

 

原っぱも草が見えつつあった

日本庭園は雪つりの松に雪がなかった

1万歩の散歩でした

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拝島大師初詣

2022-01-06 18:04:03 | 昭島

今日は雪の予報だったので、昨日拝島大師へ初詣、いつものだるま付き破魔矢を買い、家内安全を祈願してきた。今年は人出が多いと予想、密を避け3が日を外したが、正解だった。いつもは隣の公園に集まる屋台が今年は参道両側に集結、参道が狭く、3が日は超過密だっただろう。2週間後、コロナの感染が出て来ないとよいが、正月の昭島は新規感染者は毎日殆どゼロ、東京全体では急増して、今日はついに600人を超えた。

中学校在学中、たびたび絵を書きに来た大師、当時の本堂は小さく、現在の壮大な本堂の右側に移転されて大黒堂になっている。またこの可愛らしい五重の塔はなかった。

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インフレにならないでデフレから脱却できるか

2022-01-04 23:39:50 | 経済

昨日のアジアタイムスでは日本のデフレが詳細に報道されていた。日本にいると判らないがインフレになり掛かっている世界各国から見ると、取り残された不思議な国なのだ。
その報道ぶりは
何十年もの賃金の停滞、デフレ、アベノミクスによるボディブローは、日本を世界のダイソー(100円ショップ)化した。日本は物価だけでなく人材の面でも「安い」国になりつつあり、卒業生の初任給は少なく、既存の人手不足を悪化させ、頭脳流出に直面している。2019年世界中の大学卒業生の初任年間基本給を見ると、米国平均は629万円、ドイツは531万円、フランスは369万円、韓国は286万円、日本の初任給は262万円で、114カ国で4番目に低かった。

正規労働者の賃金は1時間に2,500円($21)、これに対し、非正規労働者は1,660円($14.42)、パートタイマーは1,050円($9.12)、しかも非正規労働者は会社の健康保険や正規労働者の特典を得ることはめったにない。

物価を見ると、米国で1泊1400ドルの高級ホテルの部屋は、日本で700ドルで利用でき、おいしい牛丼は300円($2.61)、安いビッグマックは390円($3.39)で、米国では倍以上5.74ドルだ。日本のディズニーランドは世界中のディズニーランドの中で最低の入場料を提供しる。100円ショップのダイソーでは海外26の国と地域に2,248店舗を展開してる。しかし、100円商品は日本国内だけ、日本よりずっと「貧しい」と考えられているタイでは、ほとんどの商品が約210円で販売され、アメリカでの価格は約173円となっている。

日本は何故そうなったのか、
第一生命研究所のチーフエコノミスト、長浜俊弘氏の論を紹介している。
「一言で言えば、日本の長いデフレは、企業が価格転嫁のメカニズムを破壊した」ことにあり、「企業が製品価格を上げることができない場合、彼らはお金を稼ぐことができません。企業が金を稼げなければ、賃金は上がれない。賃金が上がらなければ、消費は増加せず、その結果、物価は変わりません。このように、日本の購買力は弱まったのです」
そして、岸田政権はこの負のレガシーを克服する重荷を背負っているとしている。

さて上記記事で日本人はデフレが普通のことになっていると皮肉られているが、インフレが起きたらどうなるか?私の世代は石油ショックを経験しているので驚かないが、日に日にハンバーガーや牛丼が値上がりしたら若い世代は仰天するだろう。そして賃上げが追いつかないとまた、年金生活者は窮することになる。格差社会と言われているが、インフレはそれを促進することになる。日銀の目標2%で抑えられるか22年は正念場となる。

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2022正月のワイン

2022-01-03 15:30:39 | 年金生活者

お正月は普段飲みワインの倍の予算で、神の雫シリーズを通販で買い求めた。中でもこのサン・マーニョは酸味、渋み、味の濃さ全てバランスが取れていて秀逸だ。正式には「サン・マーニョ チェザネーゼ・デル・ビーリオ 2017、DOCGながら2000円台の値段だ。ブドウ品種はチェザネーゼ、このイタリアの品種は初めて味わう、グルナッシュに似ている。

ワイナリーはローマの東、コルテ・ディ・パーピでラツィオ州初の最高格付け(DOCG)を2008年に取得、あまり日本では知られてない産地だ。

 

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明けましておめでとうございます

2022-01-01 16:22:37 | 昭島

快晴の元旦、初詣は近所の諏訪神社、ここの湧水「東京名湧水57選」のひとつ、可愛い滝がある。

日本は資源が少ないというが、アクア水は世界に誇れる大切な資源で、この資源を守るには環境が重要な要素、一人一人が水を大切に使うという意識を持ち、同時に保水のために木々を大切にするという意識が必要だ。昭島の水道水は秩父山系から流れる地下深層水で、市民はミネラルの含んだ美味しい水を毎日飲んでいる。青梅線の市内の各駅前にはその水をいつでも飲める給水スポットが昨年設置された。昭島に来る時は、空のペットボトル持参で試して欲しい。

ちかっぱーをデザインした給水スポット=昭島市で(いずれも市提供)

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