私に少女漫画リテラシーが欠けているのはわけがある。
←自分ちの何が変わってるのか自分ではわかりにくい
もちろん、生まれつきの素質というものもあったりなかったりするのだと思うが、環境的にも大きなマイナスがあった。
私が小学三年生のころ、同じ市内に住んでいた従姉妹の家に遊びに行ったときに、従姉妹のおねえさんの持っていた少女漫画雑誌「りぼん」を読んだ。帰りに、おねえさんがいらなくなった古い「りぼん」を何冊かおみやげに持たせてくれたのだが…
家に帰ると、母はそれを没収し、「そういうのを読むのは早すぎる」といい、でもただ取り上げるのは納得されにくいと思ったのか、
「代わりに『三年の学習』を取ってあげる」といった。
私は、『一年の科学』からずっと『科学』だけを買ってもらっていたのだが、『学習』もほしかったので、悪くない取引(?)だと思った、ような気がする。結局それから六年生まで科学も学習も買ってもらった。
とにかく、「りぼん」はわりと低年齢層向けの少女漫画だったので、この過剰反応はちょっと…変わった親だったかも、と今にして思う。
漫画というものが低俗だから、というよりは、少女漫画というジャンルに不信感があったらしい。他の漫画は読んでいたから。「小学○年生」とか「火の鳥」「ブラックジャック」とかスヌーピーとか。
どのみちそうやって親のコントロールがある程度効くのは小学生のころだけで、中学になったら自分で本屋に行って買ったり立ち読みしたりすることもできるし、友だちに借りることもあるし、少女漫画禁止令は意味のないものとなった。
それからは少女漫画も読んでいたので、記憶にある限りでも「ガラスの仮面」とか「スケバン刑事」とか「地球へ…」とか。
ただやっぱりいわゆる「コテコテの少女漫画系」は読まなかった。別に禁止されていたからではなく読んでもおもしろいと思わなかったからで、どうも免疫で排除されないようにするにはある時期に「学習」させないといけないみたいな、何かクリティカルな時期をスルーしてしまったらしい。
この教育ポリシーの妥当性はよくわからないんだけど、変わっているから悪いということではなくて、たいがいの親のポリシーはそれぞれの偏りを持っているわけで、ある親はあるポリシーに沿って子どもを育てるから、子どもは選びようなくそれによって(ある程度)規定される。
我が家だって、ほかの人から見たら「何かんがえてんの??」と思うポリシーがあるに違いないし(そしてそれはあまり自覚できなかったりする)、それによって子どもが成長したあと、何がしかの「KY(空気読めない)」「ふつうでない」という特徴を持つようになるかもしれない。
それが、「害なものを避ける」という一見もっともな理由であっても…
(たとえばテレビゲームをさせないというようなことでも)
それが、「子どもの能力を育てる」というたいへん好ましい意図であっても…
(たとえば幼いうちの音感教育というようなことでも)
まったく偏りのない教育なんてものは実現のしようがないけれど、いくら自分の信じるところがあっても、あまり極端なことはしないつもりでいたほうがいいのかなとは思う。たとえば、子どもたちを保育園に預けて育てるということも、いろんなメリットとデメリットのほかに、「親の偏りを薄める」という効果があるなと思った。
ポリシーを持って教育することはいいけれど、
・私の育児ポリシーは正しい
と信じるのではなくて
・私の育児ポリシーはこうです
というふうに考えておきたい。少なくとも。
ところで、私がかなり変わった方針のもとに育てられたことは(少女漫画の話に限らず)…
いいところと悪いところがある、というふうに感じている。
ほかの人が当然わかるようなことがわからない、ということもあるし、逆によくわかる、ということもある(ような気がする)から。
(私の親の育児方針でいちばん変わっていたところは、
「女の子は24歳までに結婚させる」
ことを至上命令としていて(そこまではまぁよくある)、しかも
「そのために、男子率の高い東大早稲田慶応あたりの理系に行ったらいいのではないか」
と考えたことだ。こんなのはほかで聞いたことがない)
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「はじめての中学受験 第一志望合格のためにやってよかった5つのこと~アンダンテのだんだんと中受日記完結編」ダイヤモンド社
←またろうがイラストを描いた本(^^)
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「発達障害グレーゾーン まったり息子の成長日記」ダイヤモンド社
(今回もイラストはまたろう)
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もちろん、生まれつきの素質というものもあったりなかったりするのだと思うが、環境的にも大きなマイナスがあった。
私が小学三年生のころ、同じ市内に住んでいた従姉妹の家に遊びに行ったときに、従姉妹のおねえさんの持っていた少女漫画雑誌「りぼん」を読んだ。帰りに、おねえさんがいらなくなった古い「りぼん」を何冊かおみやげに持たせてくれたのだが…
家に帰ると、母はそれを没収し、「そういうのを読むのは早すぎる」といい、でもただ取り上げるのは納得されにくいと思ったのか、
「代わりに『三年の学習』を取ってあげる」といった。
私は、『一年の科学』からずっと『科学』だけを買ってもらっていたのだが、『学習』もほしかったので、悪くない取引(?)だと思った、ような気がする。結局それから六年生まで科学も学習も買ってもらった。
とにかく、「りぼん」はわりと低年齢層向けの少女漫画だったので、この過剰反応はちょっと…変わった親だったかも、と今にして思う。
漫画というものが低俗だから、というよりは、少女漫画というジャンルに不信感があったらしい。他の漫画は読んでいたから。「小学○年生」とか「火の鳥」「ブラックジャック」とかスヌーピーとか。
どのみちそうやって親のコントロールがある程度効くのは小学生のころだけで、中学になったら自分で本屋に行って買ったり立ち読みしたりすることもできるし、友だちに借りることもあるし、少女漫画禁止令は意味のないものとなった。
それからは少女漫画も読んでいたので、記憶にある限りでも「ガラスの仮面」とか「スケバン刑事」とか「地球へ…」とか。
ただやっぱりいわゆる「コテコテの少女漫画系」は読まなかった。別に禁止されていたからではなく読んでもおもしろいと思わなかったからで、どうも免疫で排除されないようにするにはある時期に「学習」させないといけないみたいな、何かクリティカルな時期をスルーしてしまったらしい。
この教育ポリシーの妥当性はよくわからないんだけど、変わっているから悪いということではなくて、たいがいの親のポリシーはそれぞれの偏りを持っているわけで、ある親はあるポリシーに沿って子どもを育てるから、子どもは選びようなくそれによって(ある程度)規定される。
我が家だって、ほかの人から見たら「何かんがえてんの??」と思うポリシーがあるに違いないし(そしてそれはあまり自覚できなかったりする)、それによって子どもが成長したあと、何がしかの「KY(空気読めない)」「ふつうでない」という特徴を持つようになるかもしれない。
それが、「害なものを避ける」という一見もっともな理由であっても…
(たとえばテレビゲームをさせないというようなことでも)
それが、「子どもの能力を育てる」というたいへん好ましい意図であっても…
(たとえば幼いうちの音感教育というようなことでも)
まったく偏りのない教育なんてものは実現のしようがないけれど、いくら自分の信じるところがあっても、あまり極端なことはしないつもりでいたほうがいいのかなとは思う。たとえば、子どもたちを保育園に預けて育てるということも、いろんなメリットとデメリットのほかに、「親の偏りを薄める」という効果があるなと思った。
ポリシーを持って教育することはいいけれど、
・私の育児ポリシーは正しい
と信じるのではなくて
・私の育児ポリシーはこうです
というふうに考えておきたい。少なくとも。
ところで、私がかなり変わった方針のもとに育てられたことは(少女漫画の話に限らず)…
いいところと悪いところがある、というふうに感じている。
ほかの人が当然わかるようなことがわからない、ということもあるし、逆によくわかる、ということもある(ような気がする)から。
(私の親の育児方針でいちばん変わっていたところは、
「女の子は24歳までに結婚させる」
ことを至上命令としていて(そこまではまぁよくある)、しかも
「そのために、男子率の高い東大早稲田慶応あたりの理系に行ったらいいのではないか」
と考えたことだ。こんなのはほかで聞いたことがない)
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「はじめての中学受験 第一志望合格のためにやってよかった5つのこと~アンダンテのだんだんと中受日記完結編」ダイヤモンド社
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「発達障害グレーゾーン まったり息子の成長日記」ダイヤモンド社
(今回もイラストはまたろう)
学研の科学と学習を取ってくれたよ~
私も 同じく 科学と学習を隅から隅まで 読む子供だったから なんの不満もなかったけれど。
漫画の方は 塾で友達から ゲットして
キャンディキャンディ、ベルばら、花ぶらんこゆれて、デイモスの花嫁、エースをねらえ…と 一通り制覇したから 少女漫画リテラシーの素養は しっかり身に付いた?(^_^;)
あのころは 漫画やテレビ=悪で 今の親がゲームを禁止するような感覚で 禁止していた親は それなりにいたのかも。
少女漫画リテラシーが欠けているアンダンテさんへ。
山岸涼子の「日出づる処の天子」は 読んだことある?
私の記憶では 中高時代には読んでなかったはずだし、私なしに アンダンテさんが読むとは思えない(笑
あれも バリバリの少女趣味だと思うけれど、おもしろいから 修行と思って 読んでみて~?(^_^;)
が、どうしても少女漫画が読みたかった私は、友達から「貸本屋」というところに行けば1冊数十円で漫画本を借りることができる、と教えてもらい、親に隠れて少女漫画を借りて読むようになりました。小学5年生のときだったかな。
が、ある日、隠し持っていた貸本が母に見つかってしまい、「こんなものを借りて読むためにおこづかいをあげているんじゃない!」と母は大激怒。
しばらく大モメにモメましたが、少女漫画の内容は母が思っているようなおかしなものではないということを私も必死で説明したので、母自身が実際に少女漫画を読んでみて「そんなに面白いものとも思わなかったけど、悪いものではなさそうね」と納得してくれました。
そして、「貸本は不衛生だから。昔は貸本を読むとトラホームになると言われていたぐらいだよ」といって、貸本屋に行くことは禁止されましたが、その代わりに、「なかよし」か「りぼん」のどちらかを毎月1冊買えるようにおこづかいを増やしてくれるということになったので、それからは毎月、今月はなかよしを買うかりぼんを買うか、妹と相談しながら悩むことになりました。
(妹と私で合わせて1冊なので、なかよしやりぼんの付録を公平に分配するのも大変だったのです)
・・・というわけで、親がいくら禁止しても無駄だったという事例でした(^^;)
ま、何が言いたいかと言うと少女漫画という括りは掲載誌が少女漫画誌であるかどうかで決まっているだけで、実際には少年漫画と全く別ジャンルってことはなく、ある時期に禁止されたからリテラシーを身に付けられないってことはないだろうということです。惚れたはれたとか行き違いとかは、人間同士、特に男と女の間ではよくあることで、これが面倒くさいとかって言うのは最近の若い人に通ずる傾向をアンダンテさんもお持ちだったとは、ちょっとびっくりしました。
それが忘れもしない、恐竜骨格を作るってヤツがどうにもこうにも作れなくて、「作れないから」と学習に変えられたのはアレはいまだに納得行かんわ。まぁ学習も楽しかったけどね、「あらしにこぎだすみかんぶね」とかいまだに覚えてる。色々と子供の頃から執念深い自分であったよ(お茶をずずずずず)。
あ、でも「こういうところに行ってこういう人と結婚して」ってのは私の高校ではものごっついありがちだったわよ。「医学部に行って医者になれーと言われて育ったけど(そしてちゃんとそうしたけど)、それは要するに”医者と結婚しろ”という事だったのー」というような告白合戦が20代半ばで華やかであった。まだ時代はそこまでであったのか。
うちの親の変わった教育方針は、「大学までの学校はどうでもいい」。だから転勤に連れ回されて、姉は幼稚園から高校まで全部転校させられてて、あれは可哀相だった・・・。
ちなみにマンガ図書館である我が家ではあるが、少女漫画リテラシーは子供3人とも持ち合わせていないようよ。お陰で国語偏差値(以下略!)。
学習と科学、小学○年生、推薦図書、童話などは積極的に買ってくれ、隅から隅まで読みました。
そこから少女漫画に行って、りぼん、なかよし、花とゆめなどなど一通り読みました。
恋愛ものも苦手ではなかったですが、パタリロ系も好きでした。
高校からは少年漫画も好きになり、今に至ります。少女漫画はまったく読まなくなりました。少年漫画、男性向け漫画雑誌の方が好きです。
コミックも買いますし、アニメも見ます。根が男っぽいんですかね^^;進撃の巨人は一緒ですね^^;
結婚相手については、うちの母もありましたが、大学時代は真逆のタイプとつきあい、泣かせたことがあります。
結局、普通の人と結婚しましたが。
母と娘っていろいろありますが、アンダンテさんは早く結婚して3人の子供にも恵まれて、とても幸せそうですよ^^
名前の欄にタイトルを書いちゃいました^^;すみません。
「好き嫌いがなく食べられてどこででも寝られて頑丈。
死ななければOK。」
だそうです。
いやまあ大抵の親御さんはそう思ってるだろう…
だから珍しくない、のか??
結婚しろとか言われたことないっちゅーのは、
珍しい部類に入るかもしれません。
偏ってるよね多分、とは思いますが、
どんだけ偏ってんのかはよく解らんです。
だってそもそも母集団がどうなのか知らん…。
少女漫画でも何でも読みましたが、
今読むとげーつまらん!ってのも多いです。
つまり、リテラシ身についてもその後は好みできまるので、
リテラシあってもなくても最終到達点はあまり変わらん気がします。
そもそも私、定番のキャンディ・キャンディとかほとんど読んでないしなー。
昔太刀掛秀子さんとか好きでしたが、今読むと…。
多分「絵」が好きだったんだろうなーと思ったりします。
あまりに相似形なエピソードで笑える~
でも漫画はしっかり読んでいたのね
> キャンディキャンディ、ベルばら、花ぶらんこゆれて、デイモスの花嫁、エースをねらえ
うわ~
いっこも読んでないわ。
「日出づる処の天子」はなんか一部? 読んだような気がするんだけどまったく記憶にない。なんでだろ。
貸本屋利用とは(^^;;
よく考えましたね~でも見つかっちゃったんですね。
> 「こんなものを借りて読むためにおこづかいをあげているんじゃない!」と母は大激怒。
ひ~(-_-;;
> 母自身が実際に少女漫画を読んでみて
粘り強い説得で「納得」が得られてよかったですね。というか、私やyoyoさんの親も、よく知らないで反対していたかも?
ト…トラホーム!
いや~反対のポイントがものすごく予想外です(笑)
「えっそこ!?」みたいなポイントを主張してくるのって、私の母もすごくそういうところありましたが、世代的なもの(つまり、親世代と私たち世代の間のギャップ)なんですかねぇ。そうすると、われわれも当然子どもたちからは同じように思われるんだわね。
> ・・・というわけで、親がいくら禁止しても無駄だったという事例でした(^^;)
私って変にイイ子だった!?
惚れたはれたとか行き違いとか自体がダメってことはなくて、たとえばそういう小説とかだったら読むじゃないですか…けどなんとなく、べたべたな少女漫画での取り上げられ方だと「だからぁ~何??」って思っちゃうんですよ。
若者的とは別に思いませんが、女性的/男性的感性で分けるとわりと女性の中では「男性的」寄りかなと思うことはあります。それが、少女漫画禁止令と関係あるのかないのかとかは立証しようがないですけど。