アンダンテのだんだんと日記

ごたごたした生活の中から、ひとつずつ「いいこと」を探して、だんだんと優雅な生活を目指す日記

こんな宿題なら

2019年05月13日 | 小学生活
宿題の話をちょっと書いたついでに、じゃあどんな宿題ならいいかなということをつらつら考えてみた。

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はなひめが六年生のときは、「自由勉強」という宿題が多かった。
つまり、なんでもよくって、なんかノートに書いて出せばいいの。

はなひめは、どのみちやるようなこと…
たとえば、計算練習であるとか、漢字練習であるとか(いずれも塾の)を書いたり、
憲法の条文を写して、それの解説を書いたり、
まぁそんなことをしていて、

うちとしてはたいへん助かる(無駄な時間を取らなくて済む)し、特に困ることもないからいいなと当時は思っていたんだけど、
本当のところ、真面目に考えれば、この宿題って積極的な意味はない。

学校の「宿題」という形をとってくれなくてもどうせやることなのだし、
どちらかといえば、散発的に学校提出用のノートのほうに勉強するというのは、散逸するから不便なだけで、何も役に立っていない。

あと、自由勉強といわれても何をしていいかわからない子とか、無理やりノートになんか書く、ってことになると
あまり有効でない宿題になっていた可能性もありそう…どうフォローされていたのか(フォローされていなかったのか)わからないけれども。

そもそも、宿題を出す目的というものを考えてみると
(1) 学習内容の定着
(2) 学習習慣をつくる
(3) 将来の自立した勉強への道筋をつける
ということだろうか。(現実問題、無意味な課題やルールを押し付けることによって先生への忠誠度を測るなどという使い方をされているような気がするがそれは置いておくとする)

(1)であれば、やはり内容は学校で今やっていることに沿うほうがよいだろうから、まったくの自由勉強よりは、「こういうことをするとよい」という提案程度があってもよいと思う。そのうえで、やり方については大幅に裁量を持たせ、自分の身につくよう、役立つような取り組み方を工夫させる。

その工夫させることがなくては、(2)や(3)には結びつかないのはもちろん、学習内容の定着だって果たせないだろう。

そして、まったくやらない子がいる場合はどうするのか…

罰を与えるとかいう発想が無意味なことはいうまでもない。脅されてカタチだけこなす宿題は学びとはなんの関係もないから。

学習内容の定着についても、学習習慣についても、もうとっくにできていてただ宿題をやらない子だったら公立小の先生としては放っておいて何も問題はないと思う。お互い困らない。強いていえば、その子もやってくるような発展的な課題の提案をしてもよいかもしれないけど、そこまで面倒みるほど暇ではないだろうから…

一方、宿題というか課題がそもそも難しすぎて取り組めないとか、そもそも家庭環境が宿題やるような感じじゃないとか、そういう子であれば罰が無意味なのはいうまでもない。罰ではなくサポートとして、放課後に個別に見てくれるという「神」対応の先生は少ないけれどいた。実はまたろうもそのお世話になったことがある(どうしても文章を自力で書けなくて、親は書くべき内容がわからなくてフォローできないから)。

宿題は、やらなきゃいけないものじゃなくて、やったほうがお得なもの。自分でやり方を工夫して、わかるように、できるように、なったらそれは楽しいし、テストでもいい点がとれて、提出したら先生がコメントくれる(認めてくれる)。

そうでなかったら、何の意味もないでしょう。そうできないなら、宿題なんて出さず、学校の授業内だけで集中して学習内容の定着を図ったほうがなんぼかマシ。


おおたとしまささんのブログ「宿題は出さないほうが子供は自ら頑張るようになる」に紹介されている本『いま、ここで輝く。〜超進学校を飛び出したカリスマ教師「イモニイ」と奇跡の教室』では「宿題」じゃなくて「おみやげシステム」と呼ばれています。「宿題って効果があるのか疑問だし、自分は宿題なんてやったことなかったし(笑)。あと、これもハッキリ言えますが、宿題じゃないのに自主的にやることで、自分の学びに誇りがもてるんですよ。だから宿題にするよりおみやげにするほうが結果的にみんなちゃんとやってくるし、時間もかけてくれる。」そんな感じ。

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