アンダンテのだんだんと日記

ごたごたした生活の中から、ひとつずつ「いいこと」を探して、だんだんと優雅な生活を目指す日記

リモートと対面ミックスの大学生活

2020年12月08日 | 大学生活
前期授業はすべての授業がリモートで、「物理学実験」みたいな名前がついたクラスでも、先生の説明動画と、データ送られてきて整理してレポート書くみたいな課題があっただけでした。

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それはしかし「実験」なのか…!?

という事態で始まった今年度ですが、後期はそういう授業に関しては対面でOKということになっています。もっとも「実験」と名のついた授業だから全部従来型の方法に戻るということではなく、説明部分はリモートだったり、実際に実験するところは大学でやるにしても、「密」を避けて二交代制だったり、いろいろ細かくミックスしている模様です。

そうするとどうなるかというと…

対面授業のものをまとめて同じ日にやってくれるわけではないので、大学へ行って対面授業、家に戻ってリモート授業、また出かけてバイト(^^;; とか、せわしなく複雑です。
・大学で対面授業
・リアルタイム授業(ZOOM)
・オンデマンド授業(動画)
・課題

ひとつの科目でもいろんなスタイルが混じってたりするので、ほんとややこしいです。間違えそうです。うちでは今、大学生なのははなひめ一人で、こじろうはあと修論書けばOK、またろうは社会人ですからほんとに助かりました。またろうが大学生だったらこんな管理は無理で、留年待ったなしでしょう(ってか、そうでなくても留年したんだけども)。

それと、前期の「なんでもリモート」の利点であった「移動時間がない」メリットは失われ、増えた課題だけがどーんとのしかかっているのでとにかく忙しそうです。

いろんな授業形態には、それぞれ良いところもあり、それをミックスして活用していくというのは、たぶんコロナ後も続くでしょう。

けれど現在はコロナ後でなくてコロナ中なので、授業の性質に応じてベストな形態を選択しているわけではなく、「どうしてもの作業(実験実施)」以外はリモートでやっているし、対面の授業が終わればすぐ帰るように言われているし、どうしてもの作業であっても大学の外へ行く実習はやっぱりできないとかの制約があります。

現状は、「大学」という場の大幅なサービスレベル低下であることは間違いなく、もちろん大学のせいではないにしても、大学生による「授業料返せ」運動が高まっている国もあるようですが当然だと思います。(コロナで変わる世界<教育編①>学費返還を求める韓国、欧米の大学生 揺らぐ大学の価値)

日本でそこまでの状況になっていないのは、大概の家庭では本人がスポンサーでないことが大きいのではないでしょうか。自分が借金して、あるいは数年社会人をして学費を貯めてから学生をしている場合、サービスレベルが低下したら「金返せ」と言いたくなるでしょう。しかし日本の大学生は特に自分のこととして金銭負担を感じていなくて(うちの子も)、いろいろ不満があるとしてもそれは「金返せ」という形ではない。そして、もっと深刻に困っている学生の思うところは比較的少数者の意見となり、「運動」としてまとまるより先に、退学からの生活立て直しで必死なのでは?

元々がリモートの、通信制の大学と違って、学費が高いうえに、まともにリモート授業が作れない(作れない?)先生が多いのはかなりの「お買い損」感であると言わざるを得ません。

そして私自身にとっての不満・不安の中心は、そういった授業自体の「お買い損」感にあるわけではありません。

授業で、授業と授業の隙間で、あるいはサークルで、そして放課後に、学生同士「情報交換する」「議論する」「だべる」「溜まる」…そうしたことから、たくさんの学びや人生(「恋」を含む)があったはずで、そういったことが大学の機能のかなりを占めていたと思うのですけど…それが失われたこと、そして何より、既にすっかりその状態に慣れた本人がそれについてあまり不満を持っていないことが一番の不満であり不安です。

一年間、こういう状態でした。そして来年度は??

二年間、こういう状態が続いたら、大学生活はコロナ以前とはまったく別物になるでしょう。「単位」「成績」には見えないところで。

そういう学生たちが、社会に出ていくんですよね…

----- 今日の録音
リスト/愛の夢第三番(練習中)

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6 コメント

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うーんまあ、お買い得感に関しては (ぎどん)
2020-12-09 10:57:00
うーん…うちにも大学生がいますが…

大学教育の「原価」という点で考えると、
今年のほうが去年までよりずーっと高いんですよね。
ただ、消費者側から見ると、「同じ値段なのに質落ちてるじゃん!」というのもその通りだと思います。

何というか、

ものすごい天候不順のせいで穀物がうまく育たず、
四方八方手を尽くして小麦粉を入手したけれど、
今までより高くてボソボソした小麦粉しかなく、
今までと同じ値段ので食パンを買おうとすると
ボソボソでおいしくない食パンしか買えない

みたいな感じになっちゃってると思います。

なので、今後、昨年までと同じ内容の食パン=教育内容を買おうとしたら、
今までよりもっと高価になるかもね、
という気がします。
原価が高くなるので。

大学って高い買い物なので、誰でも大学に行くんじゃなくて、
この機会に「大学がもっと少なくても労働可能な世界」ってのを
社会全体が考えたほうがいいんじゃないかなー
という気もします。
↑そうしたら私なんかは失業しかねませんが(汗)。

で、対面だと、研究室とか部室みたいに、
行かなきゃならないんだけど行くと雑談できる場所、
みたいなのが作れますが、
リモートだとそれが難しい。
用がなければリモート研究室にログインしたりしないし、
ログインしたとしても、その中の一人とちょっと雑談、と思っても
研究室全体にブロードキャストされちゃうしね。
かといって、わざわざブレークアウトセッション行って二人でしっぽり話すほどのことでもない。

うまい場をリモートで作れるといいんだけどなー。
と思います。
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Unknown (モデラート)
2020-12-09 16:35:01
ご無沙汰しています。
はなひめさんと同学年の息子がいます。
建築専攻ですが、設計の授業が後半にギュギュッと押し込まれて大変なことになっています。やっぱり設計は対面じゃないと難しいので。
秋から週2回登校ですが、授業終わったらすぐ帰るように言われ、図書館も使えず、友達と会話もそこそこに帰宅せねばなりません。
でもすこしの対面授業でも、友達と議論したり相談したり、先輩からの助言をもらえるのはやっぱり嬉しいらしく、鬱々が軽減されています。
実験の授業、オンラインでしたよ…。講師が実験した映像をみて、記録して、分析してました。なんだかなぁって感じです。
オンラインの課題が次々溜まって溜まって、毎日瀕死の状態で勉強してます。
もうちょっと、学生がしんどくならないようにならないかな…と思う今日この頃です。
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> ぎどんさんへ (アンダンテ)
2020-12-09 23:58:37
利用者側からいえばサービスレベルの低下でも、
提供側からいえばコストかかってますよね。
学生が来ない空っぽの設備だって売り払うわけにはいかないし、
リモート授業いっぺんにやったらサーバー落ちるってなれば手当もしなきゃだし。
韓国の話も結局、国がお金を出すことで大学に授業料の一部を返還させるように書かれていますね。
大学がお高いものになってしまうとすると、今後ずいぶんなリストラクチャリングが必要になりますが、大騒ぎのあげくどちらの方向に走っていくのか、心配です。

そう、雑談ってすごく大事なことだと個人的には思うんだけど、リモートってそういう「無駄」が作りにくいんですよね…ところでリモート忘年会しますか…
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> モデラートさんへ (アンダンテ)
2020-12-10 00:01:42
あぁそりゃ設計とかリモートじゃ教えにくいですよね。
私も、会社の仕事はもう三月以降一度も行かないで問題なくできちゃってますが職場全体若い人がいない状況(それもどうかと)なのでうまくいってるって面があります。教えなきゃいけないんだったらたいへんだと思う。

> 講師が実験した映像をみて
そうそう。お料理番組みたい…

> オンラインの課題が次々溜まって溜まって、毎日瀕死の状態で勉強してます。
それはねぇ、調整してもいいんじゃないかと思うんだけどどうにかならないのかしらね。
返信する
Unknown (クヌート)
2020-12-10 00:05:00
2000人の授業は、リモートでないと個別質問が出来ないから、リモートがよいとしても、40人の授業は、100人用の教室で、密でないセッテイング、今年度の成果を、受験生はしっかり調べて進路を考えて、ということもあると思います。通信、eスクールも、この御時世では、選択肢にして、必要単位を取っておくのも、ひとつの方法と思います。
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> クヌートさんへ (アンダンテ)
2020-12-11 22:53:40
2000人もいたらリモートでも個別質問に対応しきれるとは思えないので、なんかそこまでくるともう放送大学でも動画配信でもいいかなというか、まぁ動画配信だけでできることってのも案外多いのかなと。
カリキュラムがあって動画配信と課題があれば単位認定もできるよね。それで済まないところをどうにかしてリアルタイムオンラインか対面でやっていくと。

「それで済まないところ」は授業内のことだけとも限らない(サークルや雑談や)ということで。
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