アンダンテのだんだんと日記

ごたごたした生活の中から、ひとつずつ「いいこと」を探して、だんだんと優雅な生活を目指す日記

消音装置後付けアップライトの実力

2017年04月06日 | ピアノ
ご質問をいただきましたので標記の件を私なりにまとめてみます。

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1989年購入のヤマハアップライト(やまちゃん)に、消音ユニットを後付けした体験によるものです。ほかのピアノ個体については存じませんので違うところがあるかもしれません。

さて、消音ユニット後付けに踏み切った動機はもちろん、夜間の練習のためです。

消音ユニットをつける前、夜間どうしても練習したいときはクラビノーバを使っていました。これは、またろうのピアノレッスンで必要になり購入したもので、夜間の練習のために入手したわけではないのですが、選ぶときにはもちろん夜間の練習にも使えるといいなと思ったので、試弾をして比較的ピアノに似たタッチのものを選んだつもりではあります。

といったって、全然別物なので…

ピアノより重いというか軽いというか、そういう軸じゃなくて、とにかく違う。「むにょっ」とした手ごたえ(←わけわからん表現すみません)

クラビノーバの手ごたえじゃ弾いてて楽しくないので、ほんとに切羽詰まったときだけ使っていました。

それで、ちゃんとピアノのタッチで夜間練習できるように、消音ユニット取り付けを検討。

楽器屋さんに行って弾かせてもらったところ、確かにクラビノーバとは比べ物にならない、まぁ確かにピアノを弾いてる感触ではあります。不満はあるけど(後述)

…買うかどうかのためらいは、生ピアノ弾いてるときとの感触の違いというより、やまちゃんに手を入れたくないというのが一番の引っ掛かりでした。

つまり、やまちゃんにユニットを後付けすることで、生で弾くときのやまちゃんの響きやタッチに何かしらの悪影響があったらとても嫌だと思ったんです。消音で弾いてるときのタッチや響きについては、そりゃクラビノーバより格段にいいんだから、生ピアノと比べて違うからどうこうというのは、言っても始まりませんからね。

店のピアノでいくら試弾しても、ユニット取り付け前後で生ピアノの響きに差ができたかどうかは不明ですから、ここは賭けでした。

結局、夜間練習の改善をとってあとのことには目をつぶり、購入に踏み切ったわけですが、

ユニット取り付け後、生ピアノで弾くやまちゃんの
・タッチにはまったく問題なし
・響きにはごくかすかに問題あり(ただし所有者以外は誰も気が付かない程度)

ということで、ほとんど気にしなくてよいと思います。

そして、真ん中のペダルを踏んで消音に切り替えたときのタッチですが、「ほぼ」元のやまちゃんと同じで、鍵盤の底の感触が少し異なります。お店の方は「タッチはまったくそのままですよ~」なんていいますがそれはないです。

だって、音が鳴らないように「寸止め」するわけだからね。弦に当たるのではなくて、何かゴムっぽいものに当たる感触があって、おとなしく弾いてるときにはほとんど気にならないけど、強く弾くとはっきり違います。あんまりがんがん弾く曲には向かない。そういう曲を熱心に弾きまくったら、手がいつもより疲れると思います。ゴムっぽい跳ね返りで。

とはいっても、私の場合、そんながんがん弾く曲を練習してることは稀なので、気になる違いは主に響きです。

音色自体は悪くありません、素晴らしいグランドからサンプリングしてるんですよね確か。あ、ヘッドホンは良いものを使ったほうがいいです。音色だいぶ変わりますからね。

ただ、物理的に響いてない悲しさで、ペダルの効きとか本物とぜんぜん違うので、特に踏みっぱなしにしていて消えていく具合とか、そんなことはわかりません。もちろんふつうにはダンパーペダル効いてるので、どこで踏みかえないと濁るかとかはだいたいわかると思いますが、

ピアノ弾く幸せの大きな部分って、実は音の消えぎわが支えてると思いません?(^^)

まぁソコを期待してる人もいないと思いますが。だって、弦と弦が共鳴したりとかしないんだものね。当たり前です。
要するに、練習の実用にはほぼ足りるけど、ピアノを弾く幸せはちょっと…やっぱりピアノは生ですよね。

…という具合で、参考になるかな~?? 以上は私の個人的な体験に基づく個人的な感想ですのでそこんとこヨロシク。

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6 コメント

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Unknown (Nekoushi)
2017-04-07 00:26:34
ありがとうございます!

知りたかった情報が満載で、とても参考になりました。
消音仕様にした後、生ピアノで弾く時のタッチが大きく変わってしまったらどうしよう?というのが一番心配な点でしたので。
消音時の「ゴムっぽいものに当たる感触」というのも、解説していただいて何となくイメージがつきました。
「むにょっ」とした手ごたえ(弾いた人にはよく分かります…笑)のクラビノーバからは、できれば早く解放されたいです。

>ピアノ弾く幸せの大きな部分って、実は音の消えぎわが支えてる

このことに大人になってから気づいて楽しくなりました(^^;
返信する
電子ピアノとアップライトピアノ (galois225)
2017-04-07 20:15:00
私は、ヤマハグランド(S400)と電子ピアノ(カワイCA95)を使っていますが、グランドピアノと電子ピアノとタッチの差はほとんど感じません。失礼ですがアンダンテさんのクラビノーバはかなり古いのではないでしょうか? 個人的にはアップライトピアノとグランドピアノのタッチの差の方が、電子ピアノとグランドピアノのタッチの差の方が大きいように思います。グランドピアノは音量のコントロールできる幅がアップライトより大分大きいのとアフタータッチがあるのがかなり違うように思います。電子ピアノのタッチはアフタータッチもあって、かなりグランドに近いです。グランドと電子ピアノの違いは音色のコントロールでグランドは幅が広いですが、電子ピアノはほとんどできないことですね。また音の広がり方が全然違います。
返信する
> Nekoushiさんへ (アンダンテ)
2017-04-08 21:12:47
> 生ピアノで弾く時のタッチが大きく変わってしまったらどうしよう?
そこは大丈夫なんでご安心ください(^^)

> 「むにょっ」とした手ごたえ(弾いた人にはよく分かります…笑)
はは(^^;;

> このことに大人になってから気づいて楽しくなりました(^^;
私も!! ココ大事です!!
返信する
> galois225さんへ (アンダンテ)
2017-04-08 21:43:22
いや失礼でもなんでもなくて古いですよ。うちに先生きてもらってまたろうが習うってときに買ったのでつまりまたろう10歳のとき…13年前か…今はもう持っていません。

カワイCA95を検索してみましたら、木製鍵盤でキーの長さも長くしてぐぐっとグランドに近づけようとした新しい機種なんですね。クラビノーバのほうも見てみましたら、新しくて高い機種はやっぱりキーを長くしたことをうたっていました。

それにしてもグランドに近いタッチってどのくらい近いんだろう??

めっちゃ詳しいレビューを見つけたのですが
http://bbs.kakaku.com/bbs/-/SortID=14863266/#14873651
この方は「良くも悪くも電子ピアノですから、生ピアノの複雑なアクションとは違う単純なハンマー構造のみの鍵盤なので、生ピアノのタッチに似ているとは言いません。しかし、電子ピアノとして標準的で、特に問題ないと思います。」と書いています。

実際のトコ、どうなのか気になるからお店に弾きにいっちゃおうかなぁ…
返信する
補足です (galois225)
2017-04-09 00:08:54
タッチという意味ではCA95はかなりよく出来ていて、一緒に試弾したヤマハのNA1(アバングランド)と変わらないくらいよくできていたのですが、ヘッドホンが安物なのと、2年ほどで鍵盤がスティックして修理(無償でしたが)しました。実はピアノのタッチは音によって変わるので(たとえばグランドは屋根を大きく開けるとタッチが軽くなる)比較は実は難しいです。実際、CA95はタッチは変えられるのですが、これは音だけ変化させていて機械的には何も変えていないんですね。クラビノーバは知人の結婚式で弾いたことがあって、これが古いものだったので、鍵盤がフニャフニャして大変でした。今の機種は大丈夫なんでしょう。海外では音大の練習用に使われているようです。ショパンコンクールでも貸し出していました。
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> galois225さんへ (アンダンテ)
2017-04-11 13:39:18
アバングランド、って、グラピのアクションをまんま使ってるとかが売りの、それでお値段もグラ(以下略)

> 実はピアノのタッチは音によって変わる
あぁ確かに…

その、古いクラビノーバの「フニャフニャ」は、まさに私のいう「むにょっ」てやつですよね。あれは、なんというか弾いていて幸せな感じがしない。

ヘッドホンが安物なのはよいものに買い替えればいいことですよね。タッチがよくできているならお買い得かも。
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