カケラノコトバ

たかあきによる創作文置き場です

妖精

2016-11-10 21:38:13 | 字書きさんにお題出してみったー
たかあきさん、『真夏』を舞台に、『辞書』と『中華鍋』と『錯覚』の内二つをテーマにして話を書いてみませんか。

 予告の時間までは俺とアイツ、それに依頼主と執事の四人で書斎金庫前に待機することになった。重苦しい雰囲気を和らげようと思って「奥様は奇麗な方だったのでしょうね」と呟くと、依頼主だけでなく執事も力強く同意してくる。特に高原の別荘で過ごした夏の日の彼女は妖精と見まごう程の美しさだったと力説され、それは豪勢な話だと思いながら何かが俺の中で引っかかった。
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