カケラノコトバ

たかあきによる創作文置き場です

骨董品に関する物語・とある骨董品にて

2019-11-30 21:15:51 | 突発お題

遠慮なくご覧下さいねと案内された店内に所狭しと並んだ骨董品を眺めていたら、透けて見えそうな位に薄い磁器のカップに羽根つきの少女が座っていた。気を取り直して引き出しを開けたらガラスの義眼を抱えた小人と目が合った。店長に訊ねるとアレは売り物ではないですと済まなそうに言われた。
コメント

骨董品に関する物語・月と星のフック

2019-11-30 21:11:10 | 突発お題

月と星があしらわれたフックを壁に取り付けると妻が渋い顔になったので理由を尋ねたら、普通フックの引っ掛け部分の上にもう一本棒が渡してあるのは上から釣られない為なのよと言われた。その時は妻の言いたい事が全く分からなかったが数日後、フックは跡形もなく姿を消していた。
コメント