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カケラノコトバ

たかあきによる創作文置き場です

物語その88・お爺ちゃんの思い出

2020-04-02 23:37:53 | 不等号の関係性
たかあきは、赤の魔道士と一人ぼっちの少年に関する忠節の物語を創作してください。

 その気性の烈しさから赤の魔導士と呼ばれた老人は、それでも一緒に暮らしている少年にだけは優しかった。
 生涯独身を貫き、女というよりは人間全般を嫌っていた彼の元にどういう理由でどのような縁から幼い少年が身を寄せ暮らすことになったのか、その理由を魔導士も少年も決して己の口から語ろうとはしない。
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骨董品に関する物語・フランスの古い宝石箱入りのモルフォ蝶の標本

2020-04-02 22:42:52 | 突発お題
 鉱石を喰らう極めて珍しい芋虫に緑青の湧いた銅を食わせながら育てると、やがて運が良ければ瑠璃に似た色彩の羽根を持つ鉱石の蝶が羽化する。ただし、その蝶は生まれ持った硬く冷たい羽根の重みから生涯ただの一度も宙を舞うことなく、そのまま虫籠の中で朽ち果てるのが常だった。
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骨董品に関する物語・フランスの古い宝石箱入りのモルフォ蝶の標本

2020-04-02 22:42:52 | 突発お題

 鉱石を喰らう極めて珍しい芋虫に緑青の湧いた銅を食わせながら育てると、やがて運が良ければ瑠璃に似た色彩の羽根を持つ鉱石の蝶が羽化する。ただし、その蝶は生まれ持った硬く冷たい羽根の重みから生涯ただの一度も宙を舞うことなく、そのまま虫籠の中で朽ち果てるのが常だった。
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骨董品に関する物語・Weber Costello社の黒い地球儀

2020-04-02 22:40:49 | 突発お題

「確か最初の消費税が導入されて間もない頃だったが、
古道具屋で買った地球儀が異世界で主人公とその姪がそちらに飛ばされるという小説があった」
「昨今流行の異世界転生ものだな、ちなみにラストはどうなった」
「当時の流行に乗れなかったせいか未完で終わった」
「そういうオチか」
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骨董品に関する物語・猫足の地球儀

2020-04-02 22:37:40 | 突発お題

 猫足を持つ地球儀猫は、年代が古いものほど扱いが難しくなる。
 彼らは己の身体に記された国名に似た鳴き声を上げながらその部分を撫でさする事を人間に要求してくるが、現在の地図には既に存在しない古い国名から該当する場所を見つけ出した頃には大概不機嫌になって何処かに行ってしまうのだ。
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