時おり先輩のシャツの襟を飾る大小二つの星を象ったブローチは、よく見ると暗がりで輝きを放つ。先輩が言うには金具が外れて一つしか無かった星のブローチに偶然蚤の市で見付けた鎖の付いている半端品の星を繋げて以来の事で、たぶん再会できて嬉しいんじゃないのかと無邪気に笑う。
時おり先輩のシャツの襟を飾る大小二つの星を象ったブローチは、よく見ると暗がりで輝きを放つ。先輩が言うには金具が外れて一つしか無かった星のブローチに偶然蚤の市で見付けた鎖の付いている半端品の星を繋げて以来の事で、たぶん再会できて嬉しいんじゃないのかと無邪気に笑う。
占いそのものを否定する気はないがと前置きして叔父が言うには、占星術というものは本来国家事業レベルの大事にしか対応しないのだそうだ。と言うか惑星全体からすると塵サイズの個人の運命が星の運行に対応したところでピントが合わないのだと。夢の無い話だが考えてみれば当然か。