カケラノコトバ

たかあきによる創作文置き場です

骨董品に関する物語・亜麻色の髪が納められているペンダント

2022-09-02 22:07:20 | 突発お題

 彼女はとても用意周到な女性で、旅に出る前に何時でも貴方と共に在りますと誓いながら、自慢の髪を一房切り取って編み上げたものをブローチに収めて私に託してきた。だから彼女が乗った船が沈み、骸さえ戻らぬと分かった日から私はペンダントに 加工したブローチを常に身に付けている。

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