カケラノコトバ

たかあきによる創作文置き場です

骨董品に関する物語・ドイツ、チューリンゲン州、ラウシャの "Theodor Müller-Hipper" の硝子義眼・その2

2022-08-28 17:14:54 | 突発お題
 事故で左眼を失った伯母様と再会した日、とても精巧な義眼が左眼に嵌っていたので、その眼は視えるのですかと馬鹿なことを尋ねてしまった。すると伯母様は微笑みながら、この瞳で再び視えるようになったのは私ではなく、今まで存在していた私の瞳を見失った周りの人々なのよと言った。

コメント    この記事についてブログを書く
« 骨董品に関する物語・ドイツ... | トップ | 骨董品に関する物語・亜麻色... »

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。