あられの日記

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クチ地下トンネル見学前編

2016年08月29日 05時17分20秒 | ベトナム旅行記
● クチ地下トンネル
クチはベトナム戦争当時、南ベトナム解放戦線(ベトコンゲリラ)の作戦司令本部があった所。
約20年かけて、全長250キロメートルのトンネルを、簡単な道具だけで手掘りで築いた。最盛期には15000人が地下で暮らしていた。
 トンネルの中には、井戸・市場・映画館・病院・食堂・武器倉庫・家族用宿舎まであって、人々が生活する場でもあった。
 アメリカはB-52で空から爆弾を投下したり、枯葉剤を散布したが、トンネルは地下3メートル6メートル8メートルの三層構造で、破壊は上層に止まった。結局、終戦まで解放軍を落とす事は出来なかった。
アメリカの将兵は「ベトコンの姿は見えないが、奴らはどこにでもいる」と表現しました。
少し分かりにくいかな?
ベトコンの地下トンネルに上空から爆弾を落としても、当時の爆弾は地下には到達出来なかったんだとか。浅い場所しか破壊出来なかったのね。となると、トンネルに潜入して戦おうと、アメリカ兵はトンネルに突っ込んでった。でも、上の図解のように、突っ込んだ先にゲリラが待ち構えてるという。気付いて後退する前に攻撃が飛んでくるし、トンネルは狭くて後退するにも時間がかかるしで、現実的な効果はなく作戦は失敗したとか。

最盛期に250キロメートルの全長があったベトコンの地下トンネルの一部が観光施設として残されている。まずはあの時に使われた武器や爆弾(使用済)の展示部屋へ。

そしてビデオとパネルで説明を受ける。トップ画像のパネルをよく見ると、井戸がある。落し穴だってある。地下トンネルは「地下」にある訳で。トンネルの構造を知らないで突っ込んでったアメリカ兵は、簡単な罠にもハマったんじゃないかな〜?
それから…。ジャングル。まあ、本当の自然なジャングルはアメリカ軍の枯葉剤散布で消えてしまったので、画像は再現したジャングルです。ここを歩くので、例え最高気温38度であっても、長袖着用しましょう。
前方で、地下トンネル入口に実際入ってる子供がいたので後ろから撮影させてもらう。
出入口の小ささが凄い。これさ、身体の大きなアメリカ人は、トンネルの入口を見つけても進入は出来ないよ。物理的に。
途中に、実物大でベトコンゲリラの衣装をつけて、ジャングルでキャンプ中という体の人形の展示物発見!
観光客が記念撮影してますね。
虫が多いので、寝床はハンモックです。
特徴的なサンダルはホーチミンサンダルというタイヤから再生した履物です。
有名なサンダルのようで、タイヤからサンダルを実際に作って見せてくれました。
出入口や空気穴はカムフラージュされていました。上の画像の空気穴は、あり塚を模したもの。
アメリカ軍の戦車が展示してあって、これも記念撮影ポイント。
私的に興味深かったのは、ベトコンゲリラの代名詞。ブービーとラップの数々です。
基本落し穴なのですが、バリエーションは豊富。

ローリングトラップ
ウインドウトラップ
これさ、そもそもはジャングルにいるイノシシとか小さめの動物を捕まえる罠だったんじゃないかな?でもさ、ベトナム戦争時のこれの使い方は…。
ブービートラップにかかっても即死はしないけど、アメリカ兵の神経はすり減るという戦い方。更に嫌がらせに落し穴の針というか杭に人糞を塗り付けて、アメリカ兵の怪我の直りが悪くなったとかなんとか…。ええ。嫌がらせ。お金のないゲリラの戦い方ですよね。
お金のないゲリラの戦い方といえば。これも壮絶。
何してる所か分かります?これさ、アメリカが空爆した爆弾を拾って来て再利用してる所。まあ、爆弾が破裂してしまえば、使用済み爆弾をゲリラは自分達の兵器の材料に作り替えたのですよ。
考え方は分かるけどさ。壮絶だよね。
撮影画像が多いので、2回に分けます。明日に続きます。

2度の中断を挟み、長々と連載してきたベトナム旅行のブログも終わりが見えて来ました。あと数回でおしまいです。
合わせて、ブログに新しい画像掲載するのに伴い、ベトナム旅行のフォトアルバムにも画像追加を続けてましたが、さっきフォトアルバムの上限の100枚に達しましたので、これで完成となります。何しろ2度の中断を挟みましたからね。記憶もおぼろになってる皆様にはぜひ一度見て欲しいです。下のフォトアルバムに飛べるように貼付けておきますね。
ベトナム旅行

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