アーク・フィールドブック

四万十フィールドガイド・ARK(アーク)のブログ

6月13日(月)のつぶやき

2022-06-13 | River&Sky(ツイート・2022&2023)

 最高気温22、7度(最低気温18、4度)。

四万十は、朝からパラパラと雨が降りはじめました。

(草刈り後の)雨にぬれる涸れいろの庭で、レインリリーの花のピンクがあざやかです。

昼前。「四国地方は、今日梅雨入りしました」。

ベランダの椅子にすわり、コーヒー片手に、

グレーにしめる空をぼおっとながめている僕に、ラジオから(待望の)ニュースがとどきました。

そして思う。「梅雨きたりなば真夏とおからじ」と。

雨空の下で、真夏のツアーの準備もしなくては。

*平年より8日遅く、昨年より32日遅い梅雨入り。四国の梅雨明けの平年は7月17日ごろ。

 

♪雨の降る日は いつでも 時がさかのぼる♪

雨のシーズンは、(特に雨にまつわる)たくさんの旅の思い出がよみがえる。

そして、この季節になると僕は、記憶のなかにあざやかに咲く、ナツカシイ花を見にいきたくなる。

それは、アメリカディゴの花。

 

ある年の梅雨から夏にかけて高知西南部をバイク旅した。

川の自然が豊かな四万十川も魅力的だったが、美しく静かな足摺の海が気に入った僕は、

海辺のキャンプ場にテントをはりっぱなしにし、そこをベースに海や川にくりだし、ひと夏を遊んだ。

キャンプ場には、丸みのある蝶形の真っ赤な花が木の枝いっぱいに咲いていた。

アメリカディゴの花だ(南米産)。

燃えるように赤い花は、エキゾチックで、南国の海辺によく似合っていた。

昼間は海や川で遊び、夕方になるとビールを飲みながら、ディゴの花と海をうっとりながめた。

そして、この先どうやって旅を(人生を)つづけていこうか?と梅雨にかびたアタマでかんがえた。

 

雨の季節、小さな旅にでようか。川のほとりでは見られない、花と海を見るために。

あのとき思い描いた未来に、自分はいるのか?たしかめるために。