ピーター・ハミルは、ヴァンダーグラーフ・ジェネレイター4枚目の傑作「ポウン・ハーツ」にて「音楽に生涯を捧げる決意を固めた」と言われるが。
「遅!じゃあ、決意の固まらない時期に『リフュジーズ』みたいな凄い曲を書いちゃったのかよ!」とも突っ込みたくなるのだが。
フジファブリックは、2ndレコ発コンサートの最終日一曲目で、プログレ曲「地平線を越えて」を演奏する事により、ロックに血と汗を捧げる決意を固めた・・・・そう思わされる演奏だった。
イントロ始まった時点で「ウオ―――!」と吠えたのは、私を含む2~3人。いずれも野太い声であったが(笑)。
そりゃ、シングルになった「モノノケハカランダ」の方がアップテンポで最初から飛ばせるが。若い女性は喜ぶだろうが。
「一触即発」みたいな曲調を、最初に持ってくるのは。
決して客の為だけでは無い、自分達の決意表明とも受け取れた。
そして曲は、「モノノケハカランダ」「TAIFU」「Sunny Morning」とアップテンポの連続で盛り上がる。
私は、この辺で昇天状態。「TAIFU」ではサビを歌うが、周囲で歌う奴なし。フジファブリックのファンは合唱しないらしい。
そのあとは、グッとテンポを落として「打上げ花火」「追ってけ追ってけ」へと続く。
「唇のソレ」ではカントリー色が強調され。
「Birthday」でもアコースティック風味が光り(ここでも民生ちゃんテイスト溢れる志村節がグー)。
「ベースボールは終わらない」は、ミディアムテンポも心地よく。
「水飴と綿飴」では、サウンドホースを客席に投げ込み(それを奪い合う客に「あ、危ないですから」と志村クン。人気あるけどピンと来てない風なのが良い)。
「サボテンレコード」の童謡っぽい前奏に和まされ。
1stの一曲目だった「桜の季節」で、また盛り上がり。
「茜色の夕日」でシンミリとさせられ(多分、志村クンが売れない時期に彼女に振られて作った曲だろうし。こっちにも思い当たる歌詞あるし)・・・。
曲間にMCは殆んど無し。
最初の方に「どうも、フジファブリックです」と志村クンが言った後で無言の間が続き。
「そ、それだけかい!?」と心で突っ込んだファン多し(声に出してた奴も居たが)。
それでもベースの加藤クンが、一度なぞ掛けやったりして「ああ、役割分担があるのね」と教わった気分。
「茜色・・・」の後で、「彼のコーナー」と志村クンに投げられたメガネの金沢クンが健闘。
まぁ、スペースシャワーTVの番組にレギュラー出演してるから喋りにも慣れたか、「XジャパンのMC真似をします!」と言って客席を煽って盛り上げてくれました。私ゃ、デーモン小暮としか思えなかったが(笑)。
――で、続く曲がシングルにもなった「銀河」で
「タッタッタッタ、ラッタラッタッタ♪」と盛り上がり。
「マリアとアマゾネス」で繋ぎ、「陽炎」で最初のエンディング。
アンコールは古くからのファンが喜んだ
「線香花火」
数少ない前向きソング「虹」(これが一番盛り上がったかなぁ)
などなど・・・。
メジャーデビュー前の曲は殆んど知らないから、2~3曲は聴きなれない曲がありましたが。
まぁ、昔は「いかにも」なダンスチューンも演ってたのね・・・ってな印象。
ワタシャ、ダラっとしてる曲が大半で、時々張り切った曲もあり・・・・ってのがフジファブリックなイメージなんですが。
インディーズ時代から好きな人は違うんでしょうなぁ。
私にとってフジファブリックは「ロックの良質なテイストを吸収した、正しいバンド」って印象で。
それがライヴで明確になったワケでしたが。
好きな音楽の影響を丸出しにするのも素敵だし、それを自分等で料理し切っているのも地力の証明だし。
いいバンドですよ、彼らは。もっと野郎に聴いて欲しい。
頑張れ、フジファブリック!
ブレイク寸前からブレイクへ、大きくスルーせよ!!
そんな感慨を覚えた1/23の渋谷AXなのでありました。
――完
「遅!じゃあ、決意の固まらない時期に『リフュジーズ』みたいな凄い曲を書いちゃったのかよ!」とも突っ込みたくなるのだが。
フジファブリックは、2ndレコ発コンサートの最終日一曲目で、プログレ曲「地平線を越えて」を演奏する事により、ロックに血と汗を捧げる決意を固めた・・・・そう思わされる演奏だった。
イントロ始まった時点で「ウオ―――!」と吠えたのは、私を含む2~3人。いずれも野太い声であったが(笑)。
そりゃ、シングルになった「モノノケハカランダ」の方がアップテンポで最初から飛ばせるが。若い女性は喜ぶだろうが。
「一触即発」みたいな曲調を、最初に持ってくるのは。
決して客の為だけでは無い、自分達の決意表明とも受け取れた。
そして曲は、「モノノケハカランダ」「TAIFU」「Sunny Morning」とアップテンポの連続で盛り上がる。
私は、この辺で昇天状態。「TAIFU」ではサビを歌うが、周囲で歌う奴なし。フジファブリックのファンは合唱しないらしい。
そのあとは、グッとテンポを落として「打上げ花火」「追ってけ追ってけ」へと続く。
「唇のソレ」ではカントリー色が強調され。
「Birthday」でもアコースティック風味が光り(ここでも民生ちゃんテイスト溢れる志村節がグー)。
「ベースボールは終わらない」は、ミディアムテンポも心地よく。
「水飴と綿飴」では、サウンドホースを客席に投げ込み(それを奪い合う客に「あ、危ないですから」と志村クン。人気あるけどピンと来てない風なのが良い)。
「サボテンレコード」の童謡っぽい前奏に和まされ。
1stの一曲目だった「桜の季節」で、また盛り上がり。
「茜色の夕日」でシンミリとさせられ(多分、志村クンが売れない時期に彼女に振られて作った曲だろうし。こっちにも思い当たる歌詞あるし)・・・。
曲間にMCは殆んど無し。
最初の方に「どうも、フジファブリックです」と志村クンが言った後で無言の間が続き。
「そ、それだけかい!?」と心で突っ込んだファン多し(声に出してた奴も居たが)。
それでもベースの加藤クンが、一度なぞ掛けやったりして「ああ、役割分担があるのね」と教わった気分。
「茜色・・・」の後で、「彼のコーナー」と志村クンに投げられたメガネの金沢クンが健闘。
まぁ、スペースシャワーTVの番組にレギュラー出演してるから喋りにも慣れたか、「XジャパンのMC真似をします!」と言って客席を煽って盛り上げてくれました。私ゃ、デーモン小暮としか思えなかったが(笑)。
――で、続く曲がシングルにもなった「銀河」で
「タッタッタッタ、ラッタラッタッタ♪」と盛り上がり。
「マリアとアマゾネス」で繋ぎ、「陽炎」で最初のエンディング。
アンコールは古くからのファンが喜んだ
「線香花火」
数少ない前向きソング「虹」(これが一番盛り上がったかなぁ)
などなど・・・。
メジャーデビュー前の曲は殆んど知らないから、2~3曲は聴きなれない曲がありましたが。
まぁ、昔は「いかにも」なダンスチューンも演ってたのね・・・ってな印象。
ワタシャ、ダラっとしてる曲が大半で、時々張り切った曲もあり・・・・ってのがフジファブリックなイメージなんですが。
インディーズ時代から好きな人は違うんでしょうなぁ。
私にとってフジファブリックは「ロックの良質なテイストを吸収した、正しいバンド」って印象で。
それがライヴで明確になったワケでしたが。
好きな音楽の影響を丸出しにするのも素敵だし、それを自分等で料理し切っているのも地力の証明だし。
いいバンドですよ、彼らは。もっと野郎に聴いて欲しい。
頑張れ、フジファブリック!
ブレイク寸前からブレイクへ、大きくスルーせよ!!
そんな感慨を覚えた1/23の渋谷AXなのでありました。
――完