あるBOX(改)

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心ある表現者②

2012年02月09日 | アニメ・特撮
「人類の歴史は戦いの歴史」「なんという悲しい歴史なのだろうか」と
代表作『サイボーグ009』で嘆いたのは石森章太郎先生だが、

やはり『憎しみの連鎖』『戦いの連鎖』を断ち切る難しさは十二分に分かっていらしただろう。

009に追い詰められた敵=ブラック・ゴーストの「私を倒しても必ずそれに変わる存在が現れる」というセリフ



死の商人といわれた兵器製造集団『ブラックゴースト』は
作中ではガイコツの仮面を被った姿で現れる悪役だが

厄介な事に
現実の『死の商人』はスーツ姿の経済人だ。
しかも、よき家庭人でもあったりする。

ブラックゴーストは我々の隣にいるし、我々はその恩恵を受けている。

『戦いの連鎖』を断ち切る難しさ。
それを感じながらも、描く創作者への尊敬も忘れてはならない・・・と思う。

まぁ、憎らしいほど邪悪な敵を徹底的に潰す『勧善懲悪』のヒーロー物の爽快感も
もちろん素晴らしいけどね。