あるBOX(改)

ボクシング、70年代ロック、ヲタ系、日々の出来事などをウダウダと・・・

ロジャー・ダルトリー PERFORMS THE WHO's TOMMY AND MOREに行く③

2012年04月24日 | ライヴ
各サイトを回って今回のツアーメンバーを確認。

Roger Daltrey: Harmonica, Acoustic Guitar, Vocals
Simon Townshend : Guitar, Vocals
Jamie Hunting: Bass
Scott Devours: Drums
Loren Gold: Backing Vocal, Keyboards
Frank Simes: Backing Vocal, Guitar

ギターの Frank Simesって人は、けっこう日本語が達者で
ロジャーのコメントの翻訳もおこなってくれてビックリ。

――で、当初予定されていたベーシストは、交通事故で足だか手を折ったため不参加。
急遽 Jamie Hunting の代打参戦が決定。短期間で40曲を覚え、あそこまでブリブリ弾くのだから大したもんだ。

ドラムも低音が効いてて良かった。
90年代にThe Whoでトミー再現を行ったが、いまいちピンと来なかった。
個人的には今回の方がイイ。

今回、Tommyは間の曲紹介など無し。ロックオペラ再現として、1時間15分の間を通しで演奏。



――で、後半。
休憩を挟まず、Whe Whoの代表曲連発。
シングル曲「I Can See For Miles」のサビで盛り上がり、
1stからの「The Kids Are Alright」で感無量。
「Behind Blue Eyes」でアコギを抱いたロジャーを見つめ
※本当は途中でハードに転換するところでマイクをブン回すところが好きなんですが・・・
 今回はそれを見たつもりになって立ち上がり盛り上がるワタクシ。

「Days Of Light」では翻訳ギタリストの「ロジャーが14歳のころ工場で働いてて、終末の休みが何よりの希望だった。これはロジャーがその頃を思って作った曲」とかいう言葉あり、これまた感無量。
※「14歳で働くって・・・」と思うが、エントウィッスル母に言わせると、悪童ロジャーは
 学校へ放火した疑いで退学になったというから、早々に働きに出されてた可能性大

そしてサイモン・タウンゼントが歌う「Going Mobile」。
Who's Nextが大好きな私は、これまた感無量。終盤のムニュムニュ・シンセも再現されてて最高。

そして「Who Are You」
もっとドラムに暴れて欲しいが、ソロツアーだから仕方ないか。ロジャーより目立つワケにはいかないだろう。
キース・ムーンみたいに顔芸やれとまで言いませんがね・・・。

しかし照明、ピカピカ光りすぎだな~。
この中でマイクを回して放り投げるロジャーさん、キャッチし辛いんじゃないか?

そして、アコースティックブルースのフレーズを奏でながら「I'm a man~!」と声を上げるロジャー。
おお、マディ・ウォーターズの「マニッシュ・ボーイ」!
The Whoでは感じられなかったブルース・フィーリング!(←コラコラ)
ギター2名もアコギ抱えてブルースタイム。

曲はそのまま「My Generation Blues」へ。
70年代半ばにはアレンジをブルースヴァージョンに変えて披露された大代表曲。
これもある意味で全盛時の再現で感無量。これも良し。



そしてハードなギターが鳴り響き、始まったのが
「Young Man Blues」!
うぉぉぉぉぉ!「ライヴ・アット・リーズ」みたいだ!
当時のハードロック勢に負けまいとThe Whoが奮闘した曲だ!
サビのテンポは変拍子風だが、ハードなサウンドには燃える!
もはや難聴に苦しむピート・タウンゼントには再現不可能な演奏だけに、今回はこれを聴いただけでも元を取った気分。


※これで「Summertime Blurs」が演奏されたら悶絶してましたよ・・・

そして場内暗転、そこから聴こえるシンセのループサウンド。
「Baba O'Reilly」だ――!

「イッツ・オンリー・ティーンエイジ・ウェイストランド」は合唱。
ああ、来て良かった。

ロジャーはマイクをヌンチャクのように振り回し、コードをグルグルと自らの身体に巻きつける。
マイクが身体に当たる音が「ボコツ」「ボコッ」と生生しい。
マイクをグルグル振り回し、放り投げたマイクをキャッチして曲のエンディングの合図にするロジャー。
The Whoとは趣が違うが、これはこれで格好イイ。

ロジャーはサイモンを「My Brother」と紹介。
「ピートは自分の兄弟。だからピートの弟はオレの弟」って事か。

ハードな曲はここまで。
あとはアコースティックセット。
「Without Your Love」

メンバー全員で肩を組み、ステージ前方に出て御挨拶。ファンはスタンディング・オベーション。
全員引っ込むかと思いきや、ロジャーだけが一人ウクレレを持って、
ピートの佳曲「Blue, Red And Grey」の前奏を始める。

「高い声、低い声と抑揚あるから難しいんだ」とか言いながら、歌って見せたロジャー。
ウクレレも必ずしも上手くないし、リズムも音程も怪しくなったが、曲の後半でキーボードの伴奏あり、ここでリズムが安定した印象で。
それはそれで感動的だった。

本当のLIVEなのだ。生モノなのだ。

The Whoの来日公演も、こんな風に静かな曲で終わったっけ。



2時間30分近くのコンサート。
ファンも高齢なのに、「68歳のロジャーが頑張ってるんだ!」とばかりに最初から立ち上がり、最後まで付き合った猛者多し。
(私は脱落した・・・)

男気ライヴだった。
さすが60年代に「演奏がグダグダになるだろうが!」と薬でレロレロのキース・ムーンをブン殴った男だ。
(あれはロジャーが圧倒的に正しい!)

私はキースのハチャメチャさが大好きだが、ロジャーの男気も大好きだ!

まだ神奈川も名古屋も大阪も残っている。
迷っている人は是非行ってほしい!

ロジャー・ダルトリー PERFORMS THE WHO's TOMMY AND MOREに行く②

2012年04月24日 | ライヴ
ロジャーの調子は、
「おお!ずいぶん声が出てるじゃないか!」「いや、かすれた。裏返った」という印象。
年齢を考えると充分過ぎるほどの声。もともと、そんな感じのヴォーカリストだし。

体型は前回より痩せ、髪も伸びているので、やはり若返った印象。
(以前は「このまま老け込んで行くのかな」と悲観したもんですが・・・)

タンバリン捌きもウッドストックを髣髴とさせる動き!
マイクもブンブンぶん回す。
おお、前回の来日より回せている!

歌のパートは全部ロジャーというワケでもなく、元々ピートと分け合っていた部分をサイモン・タウンゼントが歌うパターン。
「オーバーチュア」の後はサイモンが歌い出し、直後にロジャーが登場すると、もう自腹で見に来たファンは総立ちですよ。

「70年代~80年代に来日できなくて悪かったな」というロジャー、男気の来日。
それに応える観客の男気。女性ファンにも漲る男気。
ああ、男気ライヴ。



Tommyのストーリーに関しても、大型スクリーンにイメージ画像が映され続けるので、まぁ理解はできた。
(映画を見たことある人なら大丈夫・・・だな)
ただ、YESの時みたいにミュージシャンのリアルタイム大写しも盛り込んで欲しかったなぁ。

私はというと、盛り上がる曲で立ち上がり、繋ぎの小曲やスローな曲で座るというペース配分。

まぁ、「スパークス」「アメイジング・ジャーニー」では我慢できずに身体が動いてしまい、「ピンボールの魔術師」では頭上で手拍子しまくり。
ああ、明日の腰痛が怖い・・・。

途中、座るも「俺達はしないよ」で立ち上がって手拍子。

感動の大団円。



演奏や歌唱は緊張感ありつつ結構リラックスしていて
要所で見せるロジャーの笑顔がキュート。
(遠目でも分かったよ!)

本来キース・ムーンのパートだったコミカルな「Fiddle About」を自分で楽しそうに歌うロジャー。

さらに
「Do You Think It's Alright? 」歌い出し、思いっきり音を外して「耳に水が入っちまったぜ!」といって演奏やり直したり・・・
もしピートが居たら「オマエ、またやったな!」と突っ込まれそうなシーンあり。

サイモンも「サリーシンプソン」の歌唱を担当しながら一瞬歌詞が飛んだりして
「ああ、これもライヴならでは・・だなぁ」と感慨深し。

サイモン、普段は兄ピートのサポート役が多いんだが、ここは重しが取れたかのように歌い、ギター弾いてくれておりました。

当然、兄弟だから声が似ていて
後述する「Going Mobile」では、「そっくりじゃん!」と驚かされました。

――続く

ロジャー・ダルトリー PERFORMS THE WHO's TOMMY AND MOREに行く①

2012年04月24日 | ライヴ
行って来ました東京国際フォーラム(ホールA)

THE WHOのヴォーカリスト、ロジャー・ダルトリーさんが、これまたTHE WHOが1969年に発表したロックオペラ『トミー』を完全再現する来日ツアー。



まず、UDOチケット会員として申し込んだ私の手元に届いたのは2階席券だったのだが
2階行きのエスカレーターが動いていない。2階席は閉鎖って事だ。
係員に聞くと「こちらのチケットと交換致しますので1階席へどうぞ」

やはり席は埋まり切っておらず、私の周辺は招待席な様子。

う~ん
Yesに続き、パンフレットは無いし、どうなっておるのだ。
まぁ、Tシャツは買ったけど。



「We're not Gonna Take It」Tシャツだ。
「俺たちはしないよ」Tシャツだ。
他にもあったが、私はこれが気に入った。

――で会場は
私の心配をよそに、客電落ちたら前方の席からは拍手と声援が上がっている。
こりゃ少数精鋭のファンが盛り上げるパターンか?

そして始まったトミーの「序曲」
ロジャー・ダルトリーの登場で招待席以外は一気に盛り上がる。
・・・というか、7~8割方が2曲目までで立ち上がってる!

ペース早いよ!
こっちゃ配分考えての会場入りなんだよ!

――以下、UDOサイトを参考にしたセットリスト

1.Overture
2.It's A Boy
3.1921
4.Amazing Journey
5.Sparks
6.Eyesight To The Blind (The Hawker)
7.Christmas
8.Cousin Kevin
9.The Acid Queen
10.Do You Think It's Alright?
11.Fiddle About
12.Pinball Wizard
13.There's A Doctor
14.Go To The Mirror
15.Tommy Can You Hear Me?
16.Smash The Mirror
17.Sensation
18.I'm Free
19.Miracle Cure
20.Sally Simpson
21.Welcome
22.Tommy's Holiday Camp
23.We're Not Gonna Take It
24.See Me, Feel Me / Listening To You

25.I Can See For Miles
26.The Kids Are Alright
27.Behind Blue Eyes
28.Days Of Light
29.Going Mobile
30.Who Are You ?
31.Mannish Boy (Muddy Waters cover) ~My Generation Blues
32.Young Man Blues
33.Baba O'Riley
34.Without Your Love
35.Blue Red and Grey

※以前UPしたものは曲が一部抜けておりました
 4/25に修正しておりますので御了承ください