あるBOX(改)

ボクシング、70年代ロック、ヲタ系、日々の出来事などをウダウダと・・・

佐藤洋太、引退

2013年06月15日 | ボクシング
「やり切った」・・・そうな。

6月13日、前WBC世界スーパーフライ級王者佐藤洋太(29才/協栄ジム)が、都内のジムで現役引退を発表した。

5月3日にタイで行われたシーサケット・ソールンビサイとの3度目の防衛戦で敗れ、
王座から陥落していた佐藤は
まず、「引退させていただきます」と切り出した。

すごく拘って来たというスーパーフライ級という階級で減量が限界に陥ったこと
そのSフライの日本王者で強敵相手に5度防衛し、
世界王座も奪取し、1位相手にも防衛した事が
「やり切った。やり残したことはありません」という気持ちに繋がったとも思える。

ファンとしては、減量が苦しいのであれば「階級を上げて再起してほしい」と思うのだが
本人も達成感もって現役を退こうとしているのであれば、仕方ないかなぁ・・・。

セカンドライフのスタートだが
これは来年春に故郷の岩手県盛岡市に帰り、知人の会社に入る事から始まるとか。

金平桂一郎会長は、まず佐藤への感謝を語り、
「東日本大震災の後、何が何でも佐藤をチャンピオンにしてやるとやってきて、佐藤もその思いに応えてくれた」
「この1年2カ月、本当に楽しかった」
「何人か世界王者も育ててきたが、佐藤は最初から変わらない」
「こんなに一緒にいて楽しかった選手はいない」
・・・と、しみじみと話したそうな。

まぁ、ここ数人は真面目なタイプが続いた協栄ジムの世界王者。
(某ファミリーは除外します)

マイペースなコメントで周りを和ませる佐藤洋太は貴重な存在だったんだろうな。

私も、日本タイトルで強敵相手に長い距離感と独特の制空権感覚を見せる佐藤を見て
「次に協栄から出る世界王者は、この選手かも」と思っていただけに

王座を奪取した時は嬉しかったし、その後の活躍を望んだものです。
正直、もっと長き現役生活を期待したのですが
明日が見えないのがボクサー、最高試合の次でKO負けして引退になったりするのが世界王者。

残念だし、勿体無いと思いますが、仕方ありません。

佐藤洋太選手、お疲れ様。