あるBOX(改)

ボクシング、70年代ロック、ヲタ系、日々の出来事などをウダウダと・・・

山下達郎「クリスマス・イブ」

2013年12月13日 | 邦楽
ウォークマンで達郎を聴きながらショッピングモールを歩いてると
館内BGMで達郎の「クリスマス・イブ」が流れてきて
「達郎in達郎」



しかし、歌詞を聴いていると
「典型的な“ぼっち”ソングだなぁ」と思わされる。

「私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い」に
匹敵する“ぼっち”さ。



♪きっと君は来ない ひとりきりのクリスマス・イブ♪
♪心深く 秘めた想い 叶えられそうもない♪

~と歌われてるんだよ。
素晴らしい“ぼっち”ソングだよ。

まさに「当時の私そのもの」だよ。
つ~か、“秘めた想い”すらも無かったですよ。

それが
クリスマスを謳歌するリア充が聴くヒット曲になった
・・・なんて勝手に思い

「オレの達郎が、もっと遠くに行ってしまった」と
自分を卑下したモノですよ。←最初から遠かっただろう・・・

まぁ、案外
リア充なんて世の中に少ないのかも知れませんがね。

まぁ、名曲なのは間違いない。
中間部で聴かせるカノンのアカペラなんて美しいの一言だし。
※達郎さんは裏声もイイんだよなぁ・・・



何度もパッケージを変えて発売され、
毎年売れ続ける「クリスマス・イブ」

大ヒットのキッカケはJR東海のCM曲に起用された事で。
それを達郎氏は運というが、「Ride On Time」の頃からCMとは縁がある人だし
「Melodies」からは「高気圧ガール」も全日空のCMに使われてるし
いずれ「クリスマス」に目をつけた広告関係者が世間に拡散させる事になっただろう。


※画像は、とり・みき氏がイラストを担当したヴァージョン
 とり氏は達郎ファンで、ファン会誌に4コマ漫画「タツローくん」を描いており
 ベスト盤ジャケットも担当してたんですな


まぁ、それだけの名曲です。
「夏といえば達郎」と言われたイメージを変えた曲です。

それ以前に「Melodies」が“それ”を裏切るアルバムでしたからね。
普通ならA面B面の1曲目に持ってくる夏ソング「悲しみのJODY」と「高気圧ガール」を
A面冒頭、立て続けに持って来て、半ばに夕闇や秋を思わせる曲も収録。
そして最後に「クリスマス・イブ」。完璧に裏切りに来てます。



音質も「For you」より中域の膨らみがあり、落ち着いた印象。
これは当然「クリスマス・イブ」でも同様で
演奏もしっかり達郎の歌唱を支えています。

ちょっとファズ効いた重いベース、ドラムの入り・・・。
こんな曲なのに、やっぱり達郎のリズムセクションですよ。

その安定感も素晴らしいのですよ。

スネア・ドラムの入り・・・
「ドッ・タッ・タガダン」という、“これしかない”青山純さんの間と音色。

達郎さんの曲独特だよね。
「これしかない」とまで研ぎ澄まされたアレンジ、サウンド・・・。

これが年末の日本に流れ続ける。
おそらく、来年も再来年も、もっと先も・・・。

「定番」が苦手な私ですが、やっぱり達郎さんだけは別格なのです。