オールナイト・ニッポン(ゴールド)で急遽編成された「大滝詠一追悼番組」。
小倉エージ、大貫妙子、伊藤銀次、笑福亭鶴瓶、鈴木雅之、佐野元春、杉真理、高田文夫、坂崎幸之助、小林克也といった方々からのコメント・メッセージなど伝えられ、彼らが電話で答える大滝さんの人となりに感慨深いものを覚えました。
~とはいえ
そこは、やはり大滝氏。
「最初のナイアガラ・トライアングルでは別にメンバーがいたんだけど、その人が大滝さんに作ってもらったカップ麺を『あまり旨くないねぇ』とか言ったもんだから、『作ってもらっといて何と無礼な』と思った大滝さんはトライアングル構想を解消。その後、山下達郎を交えてVol.1となった」なんて
「らしい」というか何というか、そんな話が聞けるのだから
寂しいのに、なんか笑ってしまう追悼放送になっていたのでした。
そんで
その放送をPCで聴いてしまい、そのまま色々と検索しちゃったのが運の尽き。
けっこうUPされてるんだよね。
「とんねるず」との対談やら、達郎さんとの新春放談やら・・・。
気が付きゃ延々と聴いてましたよ。
とんねるずの貴明が「レイクサイド・ストーリー」好きとか、意外なネタもありました。
そして大滝さんは、若い頃のとんねるずに出身地・岩手の事や宮沢賢治の事を語っておいでだった。
生まれた場所が近かった。映画「風の又三郎」を見ていた・・・とか。
それで、自分の事を「風の又三郎」と思っている・・・とか。
別名を色々持ってる大滝さんだが、「イーハトーヴ田吾作」なんて名乗られてもいる。
出ましたよ、イーハトーヴ。
しかも最初の音楽体験にして、その後もずっと大きな存在である・・・と、三橋美智也さんの名前を挙げられ
リクエストも三橋さんの曲をチョイス。
アメリカン・ポップとかを予想していた当時のリスナーを見事に裏切ったのでした。
まぁ、アメリカンポップ談義は達郎さんとの「新春放談」で思いっきりやってらしたですがね。
エバリー・ブラザーズの「ラヴ・ハーツ」は、やっぱりイイ曲だなぁ・・・とか。(ナザレスのカヴァーもグーですよ)
アソシュエイションはソフトロックと言いつつ、けっこうYESとかにも影響与えてるんじゃないか(ベースラインとか)・・・などと私に改めて思わせてくれました。
オールディーズからドゥーワップ、そしてギターインストまで、「大滝×達郎」共通の趣味で楽しんでる様子がありあり。
ギターのインスト曲を掛けたら、その音色が「さらばシベリア鉄道」そのまんまで。思わず微笑まずにはいられませんでした・・・。
そんなんだから、ファンからは愛着を持って
「ツンドラ師匠」「シベリアの仙人」などと呼ばれてたんですよね。
本人も満更イヤそうでは無かったし。
ハガキを送ってくるファンも面白い人ばかりで
「ロンバケからファンになりましたが“暇なもので”大滝さんの古い音源を辿っていく事になりました」
「そうすると“最初は馴染めないのですが”だんだんとパロディの元ネタとかを探すのが楽しくなって・・・」
・・・などと
狙っているのか素なのか分からない文面に、大滝&達郎の両者がゲラゲラ笑ってしまい、コーナーが進まなくなる事態に。
達郎さんなど、「こんなに笑いながらハガキ読んだのは初めてだ」「お腹痛い」とヒーヒー言う始末。
そんな中でも「大滝さんの曲でプレスリーに通じる物を感じました」なんて言われると、「おお、鋭い!」と感心して、「この人は面白いけど大したものだ!」と認める姿勢を示すなど
やはり音楽愛好家の顔が隠せないトコロが素敵なんですよ。
この辺を聴きながら私は半分泣き笑いの状態でしたが
仕事から帰ってきた連れは、そんな私を見て「大丈夫?」と少し心配そうな様子。
寂しい、でも今聴いてるのはゲラゲラ笑うほど面白い。
たぶん目は真っ赤だったでしょう。
「なに聴いてるの?」
「大滝さんと達郎さんの対談」
「声似すぎじゃない?どっちか分からないよ」
「それなのに、相手がツアーを延期しちゃあ突っ込み、アルバム発売が延びたら突つき、『あなたに言われたくないですよ』『いやいや、あんたには・・・』とか丁々発止やりとりして、どっちがどっちか分らなくなるのが面白いんだよ」
「延々と聴いてんの?大丈夫?」
「少し低くてハスキーなのが大滝さん、少し鼻に掛かった高い声が達郎さん。だんだん分かってくるんだよ」
そんなコト言いながら
1985年~数回分を聴いてしまった・・・。
「オレは又三郎だから、フラッと居なくなるよ」
そんな事を言っていた大滝さん。
「健康に気を使って日々元気で、ある日ポックリ。これが最高だよ」
そんな事も言っていたという大滝さん。
※大滝さんは、やらないと決めたら絶対にやらないが、
やると決めたら絶対やった・・・そうな。
松本隆さんは「知らず知らず“12月”という歌詞を使っていた。本当に12月の旅人になった友よ・・・」と、したためた。
私は、禁断の実を食べて逝くのも大滝さんらしいかな・・・とも思った。
音源はあるから、遡って聴かせて貰いたいと思います。
ゆっくり仙人人生の続きをおくってください。
小倉エージ、大貫妙子、伊藤銀次、笑福亭鶴瓶、鈴木雅之、佐野元春、杉真理、高田文夫、坂崎幸之助、小林克也といった方々からのコメント・メッセージなど伝えられ、彼らが電話で答える大滝さんの人となりに感慨深いものを覚えました。
~とはいえ
そこは、やはり大滝氏。
「最初のナイアガラ・トライアングルでは別にメンバーがいたんだけど、その人が大滝さんに作ってもらったカップ麺を『あまり旨くないねぇ』とか言ったもんだから、『作ってもらっといて何と無礼な』と思った大滝さんはトライアングル構想を解消。その後、山下達郎を交えてVol.1となった」なんて
「らしい」というか何というか、そんな話が聞けるのだから
寂しいのに、なんか笑ってしまう追悼放送になっていたのでした。
そんで
その放送をPCで聴いてしまい、そのまま色々と検索しちゃったのが運の尽き。
けっこうUPされてるんだよね。
「とんねるず」との対談やら、達郎さんとの新春放談やら・・・。
気が付きゃ延々と聴いてましたよ。
とんねるずの貴明が「レイクサイド・ストーリー」好きとか、意外なネタもありました。
そして大滝さんは、若い頃のとんねるずに出身地・岩手の事や宮沢賢治の事を語っておいでだった。
生まれた場所が近かった。映画「風の又三郎」を見ていた・・・とか。
それで、自分の事を「風の又三郎」と思っている・・・とか。
別名を色々持ってる大滝さんだが、「イーハトーヴ田吾作」なんて名乗られてもいる。
出ましたよ、イーハトーヴ。
しかも最初の音楽体験にして、その後もずっと大きな存在である・・・と、三橋美智也さんの名前を挙げられ
リクエストも三橋さんの曲をチョイス。
アメリカン・ポップとかを予想していた当時のリスナーを見事に裏切ったのでした。
まぁ、アメリカンポップ談義は達郎さんとの「新春放談」で思いっきりやってらしたですがね。
エバリー・ブラザーズの「ラヴ・ハーツ」は、やっぱりイイ曲だなぁ・・・とか。(ナザレスのカヴァーもグーですよ)
アソシュエイションはソフトロックと言いつつ、けっこうYESとかにも影響与えてるんじゃないか(ベースラインとか)・・・などと私に改めて思わせてくれました。
オールディーズからドゥーワップ、そしてギターインストまで、「大滝×達郎」共通の趣味で楽しんでる様子がありあり。
ギターのインスト曲を掛けたら、その音色が「さらばシベリア鉄道」そのまんまで。思わず微笑まずにはいられませんでした・・・。
そんなんだから、ファンからは愛着を持って
「ツンドラ師匠」「シベリアの仙人」などと呼ばれてたんですよね。
本人も満更イヤそうでは無かったし。
ハガキを送ってくるファンも面白い人ばかりで
「ロンバケからファンになりましたが“暇なもので”大滝さんの古い音源を辿っていく事になりました」
「そうすると“最初は馴染めないのですが”だんだんとパロディの元ネタとかを探すのが楽しくなって・・・」
・・・などと
狙っているのか素なのか分からない文面に、大滝&達郎の両者がゲラゲラ笑ってしまい、コーナーが進まなくなる事態に。
達郎さんなど、「こんなに笑いながらハガキ読んだのは初めてだ」「お腹痛い」とヒーヒー言う始末。
そんな中でも「大滝さんの曲でプレスリーに通じる物を感じました」なんて言われると、「おお、鋭い!」と感心して、「この人は面白いけど大したものだ!」と認める姿勢を示すなど
やはり音楽愛好家の顔が隠せないトコロが素敵なんですよ。
この辺を聴きながら私は半分泣き笑いの状態でしたが
仕事から帰ってきた連れは、そんな私を見て「大丈夫?」と少し心配そうな様子。
寂しい、でも今聴いてるのはゲラゲラ笑うほど面白い。
たぶん目は真っ赤だったでしょう。
「なに聴いてるの?」
「大滝さんと達郎さんの対談」
「声似すぎじゃない?どっちか分からないよ」
「それなのに、相手がツアーを延期しちゃあ突っ込み、アルバム発売が延びたら突つき、『あなたに言われたくないですよ』『いやいや、あんたには・・・』とか丁々発止やりとりして、どっちがどっちか分らなくなるのが面白いんだよ」
「延々と聴いてんの?大丈夫?」
「少し低くてハスキーなのが大滝さん、少し鼻に掛かった高い声が達郎さん。だんだん分かってくるんだよ」
そんなコト言いながら
1985年~数回分を聴いてしまった・・・。
「オレは又三郎だから、フラッと居なくなるよ」
そんな事を言っていた大滝さん。
「健康に気を使って日々元気で、ある日ポックリ。これが最高だよ」
そんな事も言っていたという大滝さん。
※大滝さんは、やらないと決めたら絶対にやらないが、
やると決めたら絶対やった・・・そうな。
松本隆さんは「知らず知らず“12月”という歌詞を使っていた。本当に12月の旅人になった友よ・・・」と、したためた。
私は、禁断の実を食べて逝くのも大滝さんらしいかな・・・とも思った。
音源はあるから、遡って聴かせて貰いたいと思います。
ゆっくり仙人人生の続きをおくってください。