あるBOX(改)

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大滝詠一の歌唱

2014年01月18日 | 邦楽
ついつい「エコーに助けられ」みたいに言ってしまった大滝さんの歌声。
※まぁ、以前から私がそう思っていただけなのだが。

「ア・ロング・バケーション」や「イーチタイム」を聴くと
歌詞に合わせての細かいニュアンスなど
歌声を実に上手く表現していると思わされた。



松本隆さんの切ない歌詞。
「ぼっちソング」と先日書いてしまったが、
「君とボクとアイツ」が居て、君とアイツがくっ付いてしまうストーリー。

「カレの肩に首を寄せる君を壁で見るボク」の歌。

その寂しさを歌い上げる大滝さんの声。
寂しさのピークを歌うシーンでは裏声が震え、
聞き手のハートも振るわせる。

それが決して過剰では無く、さりげなくクールに歌われるから
鈍い私が気付いていなかった。

必要以上にウェットでは無い「さりげなさ」。
シャイと言われる大滝さん独特の歌いまわし。



達郎さんが言うには「昔の方が声を作ってましたよね」。
大滝さんは「スティーヴン・スティルスの声とか狙ってたね」。

むしろ「ア・ロング・バケーション」では素の声で歌った・・・と。

そういや「達郎×大滝」新春放談では
「どっちがシャイか」みたいな遣り取りありましたな。



達郎さんの洋楽カヴァー曲に関して、当然モトの歌を知ってる大滝さんが
「最後もっと『I Love You』って歌詞が続いてフェードアウトでしょう?
 なんで、ちょこっと歌って終わらすの。シャイなんだから。このヒトは、もう」と言うと
達郎さんは「あなたには言われたくないですよ」・・・と言い返し
例によって「アンタには」「いやいや、あなたには」の応酬(笑)。

まぁ大滝さんは
「歌う姿を見せない」「レコーディングでも衝立置いてカーテンで仕切る」
「そのうえスタジオの鍵をかける」・・・って人だったらしいし。

達郎さん曰く
「ステージでも歌ってる内にキーボードの裏に隠れてしまう」
「歌声だけ聴こえて歌手の姿が見えなくなる」。

そんな人に言われちゃあ・・・とばかりに、
この時ばかりは達郎さんも少しムキになってたような(笑)。

~なんて
また、新春放談ネタを書いてしまった。

先日は、佐野元春を交えての放談、そして萩原健太を交えての放談を聞きました。
もうすぐ2000年代放送分まで辿り着けそう。

連れからは「早く現世に帰ってきてよ」と言われています。

まぁ、大滝さんの音源は遡って行きますけどね。
初期の音は別の意味で面白いし。「指切り」なんて私が好きなサウンドだし。

まぁ、大滝さん自身は「まったりした松本隆のドラムがねぇ」
「ここが違ったら、もっと普遍性が生まれたんだけどなぁ」とか仰っているが、
細野晴臣の歌うベースと絡む後ノリのドラムは私的には物凄く好みです。
※ほら、私ゃフリーのファンですから。

はっぴいえんども充分には聴き込んでいないし、現世どころかナイアガラ冥府に突き進みますよ。