あるBOX(改)

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伊福部昭「百年紀コンサートシリーズvol.1」へ行く②

2014年02月01日 | 邦楽
そもそも
このイベントは伊福部先生の映画音楽のみの演奏会。
伊福部音楽ファンはもちろん、日本映画・特撮映画ファンが声を上げて立ち上がった企画・・・との事。

確かに会場には特撮ファンと思しき人々が多数見受けられた。

第2部までの休憩時間、トイレついでにロビーを見て回ったが
そこにはゴジラ映画のポスターパネルや資料が並んでいた!



こ、これは!!
懐かしい!

初代ゴジラ
※これのポスターは私も持っていた!



空の大怪獣ラドン
※煽り文句が素晴らしい!「空飛ぶ戦艦か!」ってか
モスラ対ゴジラ



三大怪獣・地球最大の決戦、
ゴジラvsガイガン



初代ゴジラのスチール写真、
SF特設映画音楽集のレコード、



伊福部先生直筆のスコア、
アイヌの工芸品



見とれていたら、第二部開始を知らせるSEが。
これも勿論、ゴジラの足音と咆哮です。



そして後半の部にはトークコーナーあり。
司会者に招かれ、ゲスト2名が壇上に上がる。

平成ゴジラシリーズの川北監督や東宝レコードの西脇さんが伊福部先生を語るコーナーとなった。

この場では、もう2名とも伊福部ファンとして語っているという印象。
好きでしょうがなくて活動してたら御本人と関わる仕事をする事になった・・・そんな感じ。
まったく、素晴らしいよ。

劇中の「メーサー殺獣光線車」「フリーゲートマーチ」の事も語られ、
「アレグロというより、我々にとってはマーチだよね」で同意。
川北監督は伊福部氏に「先生、ここは是非マーチで」とお願いしたかったシーンがあり、実際に頼んだら伊福部先生は応じてくださった・・・とか。

いい話だなぁ。



後半の演奏曲は、「海底軍艦」と「地球防衛軍」。
往年の特撮ファンも拍手喝采、曲が終われば「ブラボー」の声も。

さすがに曲の途中では騒ぎませんが。
この演奏会は主催側の希望で録音され、CD化の計画もあるとかで。
司会者に「途中でお馴染みの曲が出てきて、思わす拍手などしたい気持ちになられるかも知れませんが、それは心のな中でお願いします」と釘刺されていたしね。

まぁ、ダメダメな私ときたら、静かでスローなテンポになったところで、また頭カックンとなってしまいましたが。

それでも盛り上がってのエンディングには、両手を上げて拍手。
予定曲が終わっても拍手は鳴り止まず。(慣例だろうけど)

演奏者も引き上げず、またも指揮者が登場。
毎曲ごとにメイン演奏者を手で紹介していたのだが、今回も全員で礼。
そこにまた大きな拍手。
若いオーケストラだが、ミスも殆ど無く、素晴らしい演奏を聴かせてくれた。

オーケストラ・トリプティークの皆さん、コンサートマスターの長原幸太さんに拍手。

そしてアンコール。
指揮の斎藤一郎氏が口を開き、「伊福部先生が使っていたタイプの長い指揮棒を使います」と宣言。
「使いこなすのは難しいんですが、先生へ敬意をこめて」という言葉に大きな拍手と声援が飛ぶ。

アンコール曲は・・・「ゴジラvsキングギドラ」!



この曲は一段と燃えた!
ほとんど過去に聞かれたフレーズが次々飛び出すパターンなのだが、その全てが実にパーカッシヴで派手なのだ!

ドラとティンパニは大音量で叩かれ、ゴジラのテーマも大迫力!
マーチも意気揚々と気持ちを高揚させ、気がつきゃ私は頭を膝を動かしまくり!
変拍子も実に気持ちイイ!
エアドラムを叩いてましたよ!(クラシックコンサートなのに)

仕事の疲れなんて吹っ飛び、大興奮、
大盛り上がりのうちに終演となったのでした。

100年記コンサート・シリーズは、まだまだ続くし、
SF交響ファンタジーも生で聴きたい。
さらに純クラシックの「交響譚詩」も生で聴いてみたい。

まぁ、純クラシックと言っても
私からしたら、特撮映画曲と同じ偉大な「伊福部曲」なんですがね。

とりあえず私は、クラッシック・コンサートを鑑賞する「コンディション作り」が優先ですなぁ・・・。
8千円以上出して時々ウトウトしてるようじゃ、どうしようもありませんです。
※周りの皆様、スミマセンでした

伊福部昭「百年紀コンサートシリーズvol.1」へ行く

2014年02月01日 | 邦楽
2月1日
行ってきました、伊福部昭「百年紀コンサートシリーズvol.1」。

ゴジラを始めとした特撮映画の作曲家として知られる、伊福部昭の
生誕100年を記念してのコンサート。



会場は錦糸町にある、すみだトリフォニーホール。

13時半開場、14時開演。
30分しか時間が無いから早めに入口前にスタンバイ。

開場と同時にトイレに入って席を探した。



仕事で睡眠不足だったので、少しでも休もうと座席で目を瞑っていたら
開演を知らせるブザーが鳴った。

続いて、ゴジラの足音、そしてゴジラの鳴き声のSE。

やや間を置いて司会者の人が登場し、コンサートの趣旨を説明。
伊福部先生の映画音楽を、オリジナルスコアから復刻し、フルオーケストラで演奏するのだという。

初の映画音楽「銀嶺の果て」を組曲で、「国鉄組曲」、そして「ゴジラ」の組曲。

「銀嶺の果て」は、太平洋戦争が終わって間もない映画で、大自然と人間のドラマ。

「国鉄組曲」は、国鉄を題材にしたドキュメンタリー・シリーズ映画で、特急つばめ関連や雪国のラッセル車を題材としたもの。

いずれも「大自然と対峙する人間」という構図が共通しており、それに対して人類が開発した大型機械が立ち向かうというところはゴジラにも通じる物がある・・・との事。

続いて司会に紹介されて指揮者登場。
拍手の中、スタスタと舞台中央に歩み出た指揮者の斉藤一郎氏は、なかなかのハンサム・ガイ。



「この意義ある催しは、しっかり見届けなければ」・・・と思って鑑賞に臨んだ。
しかし、一曲目が始まり、勇壮な曲調の間は良かったが、スローなテンポに移行すると頭が思わず「カクン」。

ああ、ここへきて寝不足がたたり始めた・・・。

それでも、期待の「ゴジラ」では、モノラル音源でしか聴けなかった1957年版ゴジラの音楽が生オーケストラで聴け、
実に感激でありました。

ゴジラのテーマ、自衛隊が出撃するシーンでお馴染みのマーチ、焼け野原となった東京をバックに流れた曲・・・。

エンディングは女性による合唱。
海に沈んだゴジラと芹沢博士、廃墟と化した東京に祈りを奉げる様な歌声は美しく、感激のなか第一部は終了したのでした。