あるBOX(改)

ボクシング、70年代ロック、ヲタ系、日々の出来事などをウダウダと・・・

八重樫東はマルティン・テクアペトラに判定勝ちでV1

2016年05月09日 | ボクシング
ボクシング
5月8日 有明コロシアム
【IBF世界ライトフライ級タイトルマッチ】

王者・八重樫東(33才/大橋)が同級11位の挑戦者マルティン・
テクアペトラ(26才/メキシコ)に2-1で判定勝ち。
初防衛に成功した。

両目を腫らし、苦しみながらベルトを守った八重樫。
序盤はメキシカン独特の距離、リズムで手数を繰り出す挑戦者に
主導権を握られた。

長い右ストレートで突き放されるシーンも度々。
左右のボディブローも飛んできた。

スピードと回転で対抗を試みるもパンチの的中率は今ひとつ。
パンチの切れも八重樫にしては物足りず、相手の左フックに
合わせる左フックも距離が合ってない。



中盤からは前に出て打ち合うも一進一退。八重樫もボディを叩いたが
大きなダメージには至らず。

それでも足を使ってジャブを突いたり、近い距離で打ち合ったりして
戦術の幅で相手を撹乱。

徹底してダメージングブローを狙う姿勢は、ラストの2ラウンドで
見られたが、圧倒しきるシーンは作れなかった。

個人的には小差で3-0かと思ったが、意外に挑戦者の長いパンチを
評価したジャッジが居たんだなぁ・・・と。
フェアすぎる(?)採点に驚いた。

戦術も良く言えばバラエティに富んでるが、悪く言えば中途半端。

技巧を選ぶシーンでは軽打の回転とスピード、打ち合い時は力を
込めたフックの強打・・・とメリハリ持った使い分けをして欲しい。

「世界に挑んでくる相手は常に最上級の警戒レベルで対するべき」
「細心の注意を払うボクシングが毎回必要」
・・・そういう事ではないだろうか。

井上尚弥が1位のダビド・カルモナに判定勝ちしV2

2016年05月09日 | ボクシング
プロボクシング
5月8日 東京・有明コロシアム

【WBO世界スーパーフライ級タイトルマッチ12回戦】 
井上尚弥(大橋) 12R判定 ダビド・カルモナ(メキシコ)

王者・井上(23才)が2度目の防衛に成功した。
挑戦者の同級1位カルモナ(24才)に3-0の判定で完勝。

初回から圧倒的なパワーとスピードを見せ、序盤KOを期待
させたが、カルモナもモロには食わず、逆風に耐えた。

力みも見えた井上だったが第2Rには右拳を痛めたと言い、
左中心のボクシングに切り替えるも、やがて左にも違和感と
痛みを覚えたという。

そのせいか、パンチの的中率も過去の試合を下回り、なかなか
ダウンを奪うようなシーンは訪れず。
※カルモナのブロッキングとボディワークにも阻まれてたが。



攻撃全般も緻密な理詰めというより「閃き」が先に立ち、
試合全般で言えば、ややムラがあったように感じる。

最終回は王者としての責任感から猛攻を仕掛け、ボディからの
連打で相手を跪かせた。

挑戦者が半ば自分からしゃがみ込んだようなダウン。
立ち上がった相手に、なおもラッシュを仕掛け、相手は防戦
一方になったが、終了ゴングに救われた。

世界戦で初めてKO勝利を逃した井上だったが、長丁場を
戦っての防衛は経験上プラスとなるだろう。
今回終盤に痛みに耐えてのラッシュは立派だった。

戦績は10勝(8KO)。

V3戦は14年末に2階級制覇を達成した時の相手、
ナルバエス(亜)と再戦の可能性あり。

初戦で圧倒的に勝った相手に苦戦する事が充分あり得るのが
ボクシング。
今回の経験が生きる事を願いたい。

サウル・アルバレス、アミール・カーンをワンパンチでKO!

2016年05月09日 | ボクシング
プロボクシング
5月7日(日本時間8日)
米国ネバダ州ラスベガス T-Mobileアリーナ
【WBC世界ミドル級タイトルマッチ】

2階級制覇王者のサウル・カネロ・アルバレス(メキシコ)が、
元WBA・IBF世界Sライト級王者でアミール・カーン(英)を
第6RワンパンチでKO、初防衛に成功した。

04年アテネ五輪の銀メダリストであるカーンのスピードに手こずったが、
最後は右ストレート一発で決めた。
打たれモロさのあるカーンは、左を振りながら仰向けにダウン。後頭部を
キャンバスに打ち付けてしまうという衝撃的なKOシーンを、またしても
演じてしまった。

試合は、序盤から狙い過ぎの感のあるアルバレスに対し、手数でまさった
カーンがやや優勢。

パンチが当たらず力んでしまう悪循環に陥りそうなカネロだったが、第6R
ボディから当てる戦術でプレスを強めた。

「これが後半に効果出てくるかな」と思ったところで試合を終わらせて
しまうのだから恐れ入る。
※カーンの「倒されっぷりの良さ」も相変わらずだったが・・・

試合後、アルバレスは勝者インタビューで、客席のWBA世界ミドル級
スーパー王者&WBC世界ミドル級暫定王者のゲンナジー・ゴロフキン
(カザフスタン)に対し、「自分が招待した。今すぐにでもグローブを
つけて戦いたい」と、対戦をアピール。歓声を浴びていた。

盛り上げてくれますねぇ。

途中までの展開は気になるが、緻密さを増して大一番に臨んで欲しいと
期待が膨らみます。