あるBOX(改)

ボクシング、70年代ロック、ヲタ系、日々の出来事などをウダウダと・・・

「この世界の片隅に」を観て・・・

2017年02月13日 | アニメ・特撮
思い出したのは亡くなった両親の事だ。
昭和一ケタ世代の両親は終戦時は未成年。
~というか、まだ子供。

母親は長崎に落とされた原爆のキノコ雲を有明海越しに
目撃している。
※福岡と熊本の県境、荒尾での事だ。

何も知らない少女はキノコ雲から漏れる光を「奇麗」と
思ったそうだ。



その頃、父は尋常小学校を出た後に航空養成学校に入所、
飛行訓練に明け暮れていたという。

動力付きの練習機すらなく、グライダーで訓練していた。
養成期間を終えた先輩たちは飛行兵として知覧に移り、
多くの人がそのまま特攻へ飛び立った。

「お前たちが乗る飛行機は、もうなかぞ」

そう言い残して行ったそうだ。

父が言うには、終戦があと半年遅かったら自分も飛ぶ事に
なっただろうとの事。

まだ子供の面影を残した父が、特攻機に乗せられたかも
知れないと思うと、もはや怒りすら覚える。

※非撃墜の記録が終戦間際に増加する原因のひとつとして
 「乗員および訓練期間の不足による稚拙な飛行技術」なんて
 記述があったが。当たり前だ。訓練もそこそこで、やっと
 飛べるようになった程度の少年兵が乗っていたのだから。

終戦が伸びてたら、オマエもこの世にいないなぁ…なんて、
子供だった私の頭を撫でながら親父は酒を飲んだモノです。

そこからも地続きの今がある。
資料を燃やした円太郎さんのような技術者が日本に沢山いたのは
間違いありません。



しかし、彼らのような男たちが「今度は平和のために」と
技術を高めていったのも事実です。

それが新幹線になり、ペンシルロケットになり…。

私は男たちの逞しさにも注目したい。
円太郎さんも、あのままでは終わってはいない…と。

「この世界の片隅に」が興行収入20億、動員数150万人を突破!

2017年02月13日 | アニメ・特撮
ついに大台突破です…。

シネマランキング週末観客動員数TOP10、「この世界の片隅に」は
14週目で興行収入​20.46億円、動員数156.6万人となった。

スクリーン数​累計300超。ランキングは8位。
14週連続ベストテン圏内で頑張っています。
客層は中高年から若者、家族連れと幅広く、色んな意味で拡大中と
実感させられる。

「君の名は。」の25週目ってのは凄まじいが、
最初の上映規模を考えると、「この世界の…」は別な意味で驚異的な
現象だと言われています。



なんかもう、ね。
完全に上昇気流に乗ったんだなと思いますよ。
あとはメディアで知って「そういう映画があるんだ」「評判らしい」と
観に来るお客さんが(言葉は悪いが)勝手に増えていくと思いますよ。

最初は、製作の人々が手作りで始め、支援者と出資者の力で完成まで
こぎ着けたグライダー・・・

祈るような思いで飛び立ち、息を吹きかける思いで飛行を後押しし、
その思いを知った人々が応援の輪に加わって(私はこの辺かな)、
いよいよ空高く飛び始め、上昇気流に乗った・・・。

あとは世界中の人がその姿を見上げ、感激の声を上げるだけ。

もう、天まで届けですよ。
成層圏にまで飛び立って欲しいですよ。

WOWOWストーンズ三昧

2017年02月13日 | 洋楽
2月11日のWOWOWは、ローリング・ストーンズ三昧でありました。
※あわや録画忘れしそうになったけどね・・・

なんとか録って、ながら見しましたよ。
ストーンズ4本立て。

2/11(土・祝)午後1:30 ザ・マーキー・クラブ ライブ・イン 1971
2/11(土・祝)午後2:10 ライブ・アット・ザ・トーキョー・ドーム 1990
2/11(土・祝)午後4:30 トータリー・ストリップド 1995
2/11(土・祝)午後6:05 ライブ・イン・キューバ 2016 ~HAVANA MOON~



まずは垂涎の71年モノ。
「ザ・マーキー・クラブ ライブ・イン 1971」
WOWOWプライムで1/28(土)に放送していたのに、見事に録画ミスしていた…
内容:
ストーンズが名盤『スティッキー・フィンガーズ』を発表する直前、
ロンドンの老舗・マーキークラブで行なったギグで。
TVプロモ用のライブ。
新譜からも「ブラウン・シュガー」などが演奏され、スタジアム・バンドに
なる以前のストーンズの小規模会場ライブ…って事で注目したが。
・・・やっぱ良かった。
ミック・テイラー期が好きな身からすると堪りませんでした。
映像も予想以上にキメ細やかで良かった。
一曲目から「リヴ・ウィズ・ミー」だもんね。サイコーだった。



曲目:
Live with Me
Dead Flowers
I Got the Blues
Let It Rock
Midnight Rambler
(I Can't Get No) Satisfaction
Bitch
Brown Sugar



「ライブ・アット・ザ・トーキョー・ドーム 1990」

日本中のファンが待ちに待ったストーンズ初来日公演。
1990年のスティール・ホィールズ・ツアー。
中止になった1973年の「幻の武道館公演」を経て、ついに実現なった
来日公演。
今回流されたのは、当時日本のTVで放送された素材にストーンズ側の
映像が足されたという話だが、まぁ感慨深かったですよ。

新譜からの選曲も「現役感」あったし。
「懐メロバンドじゃねぇぞ」という意思も感じた。
※ただし、初来日という事で最前列などは芸能関係者などで占められ、
 ミックの促しに対し、どの程度「無情の世界」が歌われたかは不明。



「トータリー・ストリップド 1995」

『ヴードゥー・ラウンジ』リリース後のワールドツアー中に撮り溜めた、
アコースティックセットを発表したストーンズ。
その『ストリップト』への動きを追うドキュメンタリー映像だったな。
各会場でのリハやバックステージ映像、メンバーのインタビューもあり。
ドン・ウォズの登場は嬉しかった。
やっぱり目玉はディランの「ライク・ア・ローリング・ストーン」。

曲目:
The Spider and the Fly
Wild Horses
Tumbling Dice
Dead Flowers
You Got Me Rocking
I Go Wild、Shine a Light
Jumping Jack Flash
Far Away Eyes
Like a Rolling Stone ほか



「ライブ・イン・キューバ 2016 HAVANA MOON」

音楽のみならず政治経済のニュースとしてワイドショーを賑わした、
歴史的コンサート。

観衆の人数がスゴイ。見渡す限りの人。さすがにノリも良い。
ラテンアメリカ・ツアーの総決算でもあるから、ミックのMCも
スペイン語が見事だ。

いうまでもなく日本語より上手い。

・・・改めて時間を作って観なきゃな。

「LIVE!オデッセイ」が、いま連載されてたら、どう扱われるだろう?
老体に鞭打つ金儲けバンドって言われるのかな。
それとも、遂に中南米を制覇したブリティッシュ・バンドとして賞賛
されるのだろうか。

※当時ウケてた日本のバンドがボロカス言われてたからなぁ・・・