じゃ、僕の話をします。

『本気食聡咲』の記事は「居酒屋・和食」カテゴリーよりご覧下さい。/※各掲載店の閉店情報等は基本的に追記しておりません。

「french panda」

2012-03-18 | イタリアン・フレンチ
札幌・ススキノに「Gダイニング」と言う飲食店が集まったビルがありまして。

その地下に、先月オープンしたお店。

同じビルに「Aki Nagao」と言う、恐らく自分には一生縁がないであろう、札幌でも指折りの高級フレンチがあるんです。

そこがオープンさせた店なんですが…

こちらは打って変わってリーズナブル。

と言うのも、その「Aki Nagao」で作ってるようなフレンチの賄いを気楽に楽しんでもらおう、と言う店なんですね。

「フレンチごはん」と銘打ってましたが、フレンチのシェフが作る「まかない」は、和食も中華もイタリアンも、何となくフレンチっぽくなると。

それを肩肘張らずにいただける店。誰でも自宅では和洋中、色んな料理を食べる訳ですが、自宅に居るのと同じ雰囲気で楽しんで欲しいと言うコンセプトとのこと。

確かにお店に入ると、流行りのバルのような雰囲気ですが、木を活かした落ち着きのある感じ。内装や調度品も、どこか温もりを感じます。

カウンターに座ったら、パンダが迎えてくれました。



有機ワインが多数揃ってるとのことでしたが、グラスで350円から。でも、お店にはしっかりソムリエの方が居ましたよ。

ビール、カクテルの他、日本酒、焼酎、ウイスキーまであります。まさに宅飲みができるラインアップ。

つまみも例えばフライドポテトが380円、パスタも680円から。とてもあの「Aki Nagao」の店とは思えない(笑)

メニューを見ていると、本当に何屋か解らなくなります。

「鶏モモ肉のサフランライス詰めプロヴァンス風」だとか「仔羊のクスクス」なんて、フレンチっぽいメニューの横には、さつまあげやエビフライ、ハンバーグなんてのが並んでて、さらには同じ札幌の中華料理店「布袋」の中華やザンギ(唐揚げ)まで食べられる。

で、これらの料理にはフレンチの技法が活かされていると。

一枚目の写真は「パンダ風コロッケ」。これを食べると、お店のコンセプトがわかります。

ジャガイモのコロッケなんですが、クリームコロッケのようにトロトロで滑らかな食感。豚肉のリエットがベースで、スパイシー。フレンチのシェフが作ると、コロッケはこうなるのかと納得。

鶏レバーのパテ。

これはもう、さすがの間違いない味ですね。ワインにぴったりです。

で、「布袋」の点心。

餃子に…


熱々の小籠包です。点心は毎日「布袋」で作られた物が運ばれてくるとか。

「Aki Nagao」のシェフが「布袋」の方とお知り合いと言うことで実現したようですが、全くもって正統派の中華が普通に出てきます。

およそ中華は出そうにもない雰囲気の中で食べる点心。そのギャップがカッコいいですね。

で、ようやくフレンチっぽいメニューを(笑)

日高ポークのカスレ。

南フランスの料理だとか。白インゲンと煮込んだ豚ですが、豚の表面はカリッとしていました。豆の舌触りも良かったですね。

もちろんワインに合いますが…

これにあえて日本酒や焼酎を合わせるのも、この店ならではの楽しみ方なのではないかと。

賄いと言えば、やはりこれでしょうか…

ペンネアラビアータ。

辛さは柔らか。確かにどことなくイタリアンのペンネとは違う気が。こっそり、シェフに賄いをご馳走された気分になります。

他にも食べたいメニューは沢山ありました。

とあるバーテンダーさんがこのお店の存在を教えてくれたのですが、お陰でまた楽しいお店を知ることができましたよ。

料理で客を楽しませようと言う、ありがたい心意気を感じました。このワクワク感。良いですね。

最近は新しい店に行ってもハズレばっかりでしたが、久々の大当り。

また行きたいと思います。

あ、カウンターに座ると、ガラス越しにイケメンシェフが料理をする姿が拝見できます。

興味のある女性は是非(笑)