じゃ、僕の話をします。

『本気食聡咲』の記事は「居酒屋・和食」カテゴリーよりご覧下さい。/※各掲載店の閉店情報等は基本的に追記しておりません。

札幌「フンギ堂」に辿り着いた夜。

2020-04-27 | イタリアン・フレンチ
札幌狸小路の一角。

狸小路に面していながらも、気を抜いてると見逃しかねない入口から、一本の階段を登る。

見た目、本当にこの先にお店があるのだろうかと思ってしまうほど、飾り気のない階段。音も聞こえない。

よく、ゲームで出て来るような、そのまま登ってしまうと気付かないうちに、別次元の世界に入り込みかねない感覚というか…

実際、ポリゴンで出来てんじゃないかと思ってしまうほど無機質さすら感じる階段に、何故か緊張感が高まる。

そんな階段を登り切ると、その先にあったのは確かにある意味別世界。

急に無機質から、有機的な空間に。

要するに、お店があってホッとしました(笑)。

キノコのお店ですからね。

見つけづらく、(良い意味で)入りづらく、実際に見つけると嬉しさがこみ上げる。

お店の佇まいなども、キノコのそれと似てくるんでしょうか。

以前から一度は伺いたいと思ってたお店でして、本来は、やはりキノコのシーズンに伺うのが一番なんだろうなとは思ってたのですが、しばらく前に、とある北海道ローカルの深夜番組で、今や国民的俳優となったアノ御方が訪れてしまったので、しばらく混んで入れないなと。

そんな訳でようやく、年が明けてしばらくしてからついに訪問。

無事に席につき、以前は別のお店で何度もお会いしていたソムリエールさんと、久しぶりの再会のご挨拶。


まずは鶏レバーのムースで、ビールを。

こちらのソムリエールさんが以前いらっしゃったお店でも、僕はずっとサッポロの赤星の瓶ビールをひたすら飲んでまして。

この時も、周りのお客さんは皆さん、当然ワイングラスを傾けてましたけど、自分は頑なにビール。

何か、すみません。
σ(^_^;)

見た目も可愛い…

帆立のミンチを詰めた椎茸のカツレツ。綺麗なきつね色です。


割るとこんな状態。椎茸の香りが立ち昇ります。そして、肉厚な椎茸の嚙み応え。染み出す帆立の旨味。

この頃は、流石にスパークリングワインを頂いてました。

そして、名物の天然キノコを使ったメニューの一つを。


カカオのパッパルデッレ、鴨もも肉とポルチーニのラグーソース。

カカオのパスタは初体験。

確かに、フレンチなどではチョコレートを使ったソースもありますもんね。鴨はオレンジなどとも合いますし。聞いた話ですけど。野生寄りの鴨には、カカオやオレンジと言った、少し自己主張のある食材が合うんでしょうか。

実際、このカカオの香りに更にポルチーニですから、食材同士がお互いを引き立ててるんだろうな…と思いつつ、あらゆる要素が渾然一体となった旨みを噛み締める。うーむ。また食べたい。

初めての味で、また食の経験値が上がりました。


 
デザートには、苺とマスカルポーネのセミフレッド。

これまた染み染み味わい深い。いわば半解凍状態なのか、口に入れると、解けるように爽やかな酸味と苺の香りが拡がります。

…と、言う幸せな時間を過ごしてた訳です。

数ヶ月前に。

当時は例の騒動が始まる前で、再び来ようと考えてたのですが、今は再訪しようにも何かと難しい状況。

落ち着いたら、またゆっくりこちらでキノコに身を委ねたいもんです。

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