じゃ、僕の話をします。

『本気食聡咲』の記事は「居酒屋・和食」カテゴリーよりご覧下さい。/※各掲載店の閉店情報等は基本的に追記しておりません。

後厄が明けた記念にマイナスイオン浴びまくりの旅。~その3:秘湯で姫鱒に舌鼓編~

2014-09-15 | 旅行・駅弁
支笏湖畔の一軒宿、丸駒温泉が今回の宿です。

宿の入口には「日本秘湯を守る会」の提灯が。確かに秘湯。

たどり着くまでの道からして既にその雰囲気を醸し出しています。

支笏湖に向かう道路の途中、湖の近くで分かれ道に入るとそこからはひたすら森の中。

周りには何もなく湖の姿すらない。このまま別世界に行きかねないような道(笑)。

「この先に本当にあるのか」と不安になるほど突き進むと、急に丸駒温泉が見えてきます。

開湯は1915年。

まさに百年の歴史。

昔は宿に繋がる道路すら無く、対岸まで船で行き来していたとか。

しかも、電気や水は自前。自家発電に、水は飲用も含め支笏湖の水を宿で浄水したもので、排水も自前の浄化槽を使用しているとのこと。孤高の宿ですね。

チェックインするとすぐに仲居さんが来て、部屋に案内してくださいました。





掃除の行き届いた和室で、部屋からは支笏湖が一望。曇りなのが残念。

前庭もあり…



支笏湖を独り占めできます。

早速、温泉へ。大浴場の内湯や内湯の横の露天風呂からも、当然ながら湖が見えます。露天風呂は湖の畔にあり同じ高さのはずなんですが、湖面が一面に拡がっているからか、湖に浮かんでるような不思議な浮遊感がありました。

そして。

大浴場から伸びる渡り廊下があり、その先にあるのが「秘湯」と呼ばれる所以たる、もう一つの露天風呂。

全国でも珍しい、足元湧出湯の天然露天風呂です。

浴槽と湖は岩で隔てられており、足元には玉砂利が敷き詰められてます。

これが結構歩くと痛いんですが(笑)、足つぼマッサージにもなっていいですね。

湯の深さは季節によって上下していて、支笏湖の水位と同じになるそう。

足元から源泉が湧いているので、湖と繋がっている水門に敷いた砂利の高さで温度を調整しているのだとか。

湖との境にある岩が結構高いので、お湯に浸かってしまうと湖は見えないんですが、この水門の前に居ればそこから湖を覗くことができます。

お湯の高さは確かに、湖の水位と同じ。

雨の多い季節は水位が上がり、最高で160センチまで上がったことがあり、冬は逆に50センチぐらいまで浅くなることもあるそうです。

自然任せな感じが良いですね。

入ると湖の波の音が大きく響きます。まさに野趣溢れる湯浴みが楽しめました。

夕食前に二回、温泉に入ってしまいました。湯上がりには、部屋から湖を眺めながら冷たいビール。至福のひととき。

そして…

夕食。部屋食なのがありがたい。


色とりどり。料理にも支笏湖の水が使われてます。


毛蟹もあり…


支笏湖と言えば姫鱒です。ピンクの身がきれい。


塩焼きも。ホロホロと口の中でほどける身はしっとりとしていて、程よい脂から旨味がじんわり。まさにお姫様と言えそうな上品な味わい。その香りも魚としては優しいもので、心地よく鼻に抜けていきます。

支笏湖の味覚は姫鱒につきますね。

食後はそのまま部屋でゴロゴロ。部屋食の旅館はこれができるのでありがたい。

部屋の中にも、湖の波の音が響いています。切れ目なく響き続けるその音についウトウト。

でも、眠る前にもうひと風呂浴びようと浴場へ。

大浴場の内湯にゆっくり浸かり、内湯の横の露天風呂に行くと、真っ暗な湖から波音だけが響いてました。水面を渡るしっとりした風が、火照った体を優しく冷ましてくれます。

そして…

渡り廊下を進み、例の天然露天風呂にも行ったんですが…

多少、怖い(笑)。

深夜だったので、他には誰も風呂には入っていなかったんですが…

誰かが入っているような気配が(笑)。

当然、灯りはあるんですが、入り口付近だけで奥は真っ暗。

湖の真横にあるから、波音もやたらとでかい。

しばらくお湯に浸かっていましたが…

早めに退散しました。
(^_^;)

あれも野趣というか、天然露天風呂の醍醐味ですね。
…そう言うことで(笑)。

いやぁ…単なる怖がりなんで、気のせいです。気のせい。
(^_^;)

さて、温泉ですっかり温まった体を布団に潜らせて、携帯のアラームを早めの時間にセット。

部屋にあったテレビの番組表には、翌朝の日の出の時間が書かれていました。

着いた時は曇り空でしたが…翌朝には太陽と湖の共演とも言える風景が。

その4に続きます。

最近の『聡咲』~2014・白露~

2014-09-08 | 居酒屋・和食
先日久々に、マスターのアコースティックギターをじっくり聞かせていただきました。

ギターの弦を替え、爪の補強のためのネイルもバッチリと言うことで、その音色はアンプ無しとは思えない瑞々しい音。

そしてそのギターには、あの押尾コータローさんや、フライドプライドのお二人のサインが。

お客さんのオーダーの切れ間など時間に余裕がある時には、運が良ければ聴けるかもしれません。

そんなマスターの気まぐれで突然ライブ居酒屋にもなる、札幌・ススキノ「本気食聡咲(まじしょく・そうさく)」。

今回もこちらで最近いただいた料理をご紹介。

一枚目の写真は羽幌産のボタン海老。何故かマグロとサンマの刺身もオプションでついてました(笑)。

頭と尻尾は…

後で唐揚げにしてくださいました。大人のえびせん。

千葉産の生落花生。

生の落花生なので、しっとりした食感。茹でてから味付けしてるそうで、癖になる歯応えと旨味。止まらない。

鳥もも肉の唐揚げ。

皮はサクサク。身からは肉汁がじゅわっ。一回蒸してから揚げているので、この食感になるらしく。余分な油も落ちて意外なほどあっさり。

ホタテちゃんちゃん焼き。
甘めの味噌が利いてます。少し焦げた所が何とも香ばしい。ご飯のおかずにも、酒のアテにもなりますね。

手作りいくら。

大根おろしと共に。初秋の聡咲といえばコレ。もちろん、いくら丼にもしてくれます。

ボロネーズ。

フォンドボーで仕立てた本格ミートソース。ホテルの洋食の味ですね。実際、マスターはホテル勤務の経験があり、その時に培った技は洋食系メニューでしっかり体験できます。

メニューにオムライス、ドリア、ハンバーグなどの洋食系がありましたら、是非味わってみていただきたい。

気まぐれサラダ。

本当にマスターの気まぐれで毎回違うサラダが出るんですが、最近はロイヤルホストのようなスタイルで出されることが多いですね。

ハムカツ。

四角いハムが渋い。これにはとにかくビールでしょう。

豚ロース味噌焼き。

今度の味噌は合わせ味噌。このまま丼にしてもイケる味。柔らかな豚に柔らかな味噌の風味が素敵。



今週末からは、大通公園で「オータムフェスト」が開催されます。北海道の秋の味覚が総動員される、最強の食のイベントです。

マスターにパンフレットを見せたら「来年、やろうかな」と。

マスターの強靭な行動力を考えると…ジョークとは言い切れません。

来年は、聡咲のオータムフェスト出店の模様をお伝えしてるかもしれませんね。(^_^;)

黄金色に染まる秋。

2014-09-07 | 旅行・駅弁

札幌から程近い、新篠津村の田んぼです。

黄金色に染まる大地と、青空とのコントラストが素敵。

秋ならではの風景です。

そのまま「たっぷの湯」へ。

源泉かけ流しの温泉は、少し塩分のある濁ったお湯。だから体がとても温まり、疲れが取れます。

露天風呂から一面の青空を眺めつつ綺麗な空気を吸い込み、ゆっくり吐き出すと、体のあらゆる部分から余計な力やコリが抜けていくようです。

昼食には新篠津村の蕎麦屋さん「七福」で、いつもの鴨せいろを。

「潔い、正座したような蕎麦」と毎回書いてますが、その蕎麦を、フランス産の鴨の旨味がたっぷりの味わい深い出汁とともにいただく幸せ。

今回は、新篠津産のお米のおにぎりも。残ったつけ汁に蕎麦湯を入れて、それと一緒に。


帰り道、町村農場のソフトクリームを食べるいつものコース。ちなみに、ソフトクリームの下にはレアチーズプリンが。

新篠津村での静寂に包まれた休日は、毎回、和みと安らぎのひとときです。