日経夕刊の「シネマ万華鏡」で映画評論家の★5つ、
今年有数の傑作の評価に映画館へ足を運ぶことにしました。
『竹取物語』は、日本最古の物語と伝えられています。
作者も未詳、漢文の原本も存在しないのに
日本人なら誰でも知っている物語の一つではないでしょうか。
『竹取物語』を原作に、かぐや姫が宇宙人だという設定の
1987年の映画での沢口靖子さんのかぐや姫が
とても美しかったという記憶にありますが、
このかぐや姫は愛らしい顔立ちです。
朝倉あきさんの声を元にかぐや姫のイメージを膨らませながら
作業を続けたというだけあり彼女にとても似ています。
日本のアニメの多くは、アフター・レコーディングですが、
声を先に撮り、その声に基づいて画を描くプレスコアリングが
世界では主流となっていて、この映画はその方法がとられています。
五人の公達も声の主とよく似ています。
昨年亡くなられた地井武男さんの翁の声には
少々違和感を覚えました。
(個人的には中村梅雀さんの声が良かったかな)
1枚の絵が動くかのようなアニメーション、
余白を残すその絵は、とても日本的に思えます。
淡い色彩の画にリアルなキャラクターの動きが一体となり、
懐かしいけれど斬新な感じもする不思議さも魅力です。
姫の犯した罪と罰。
8年の歳月、50億円の製作費をかけた高畑勲監督の作品は、
映画館で見るに値する作品であったと思えました。
ユナイテッド・シネマとしまえん
2013.11.28
今年有数の傑作の評価に映画館へ足を運ぶことにしました。
『竹取物語』は、日本最古の物語と伝えられています。
作者も未詳、漢文の原本も存在しないのに
日本人なら誰でも知っている物語の一つではないでしょうか。
『竹取物語』を原作に、かぐや姫が宇宙人だという設定の
1987年の映画での沢口靖子さんのかぐや姫が
とても美しかったという記憶にありますが、
このかぐや姫は愛らしい顔立ちです。
朝倉あきさんの声を元にかぐや姫のイメージを膨らませながら
作業を続けたというだけあり彼女にとても似ています。
日本のアニメの多くは、アフター・レコーディングですが、
声を先に撮り、その声に基づいて画を描くプレスコアリングが
世界では主流となっていて、この映画はその方法がとられています。
五人の公達も声の主とよく似ています。
昨年亡くなられた地井武男さんの翁の声には
少々違和感を覚えました。
(個人的には中村梅雀さんの声が良かったかな)
1枚の絵が動くかのようなアニメーション、
余白を残すその絵は、とても日本的に思えます。
淡い色彩の画にリアルなキャラクターの動きが一体となり、
懐かしいけれど斬新な感じもする不思議さも魅力です。
姫の犯した罪と罰。
8年の歳月、50億円の製作費をかけた高畑勲監督の作品は、
映画館で見るに値する作品であったと思えました。
ユナイテッド・シネマとしまえん
2013.11.28