まるみのあっちこっち巡り

ー32,000枚を超える写真とともに綴るお出かけブログー

はとバス☆柴又散策・山本亭

2013-12-09 00:14:12 | お出かけ 東京


最終降車地は、葛飾区・柴又です。
ガイドさんは、柴又帝釈天へと案内しますがパスし、
閉館まで30分ほどあったので、山本亭へと急ぎます。





葛飾ゆかりの実業家の山本家の旧宅を公開しています。
カメラ部品製造の山本工場の創立者が
関東大震災後、当地に移り住み、
数回の増改築を重ね現在の形になったそうです。





米国の庭園専門誌が毎年発表している
日本の庭園ランキングで2004年から4年連続して
3位を獲得しているという庭園です。
(1位が島根の足立美術館、2位が京都の桂離宮)





どの部屋からも庭が眺められるようにガラス戸と
ガラス欄間が多用されているという贅沢さ、
まだガラスは高価なものであった時代のはずです。





典型的な書院庭園ですが、
著名な庭師が作った庭ではなく、家人が丹精込めて
楽しみながら作られたという庭のためなのか、
懐かしく温かな気持ちにさせられます。





部屋と部屋との境には、桐、鳳凰、松竹梅の
透かし彫りの欄間が目を引きます。





玄関の間も見応え十分。
ペンダントライトも落ち着きがあります。





玄関脇の邸内で唯一の洋間は、「鳳凰の間」
白漆喰仕上げの高い天井、寄木を用いたモザイク模様の床、
大理石のマントルピース、ステンドグラス。
昭和初期独特のデザインだそうです。

玄関脇に洋風の空間を設けることは、
斬新なスタイルでした。





外から見た様子、優しい光りがもれてきます。
昭和62年まで4世代にわたり、
大事に住まわれた家屋、
そのぬくもりが伝わるかのようです。





午後5時、閉館の時間が来てしまいました。

邸内では喫茶メニューもあり、庭園を眺めながら
抹茶やコーヒーなどを飲むことができます。
毎週日曜日は午後1時より琴の演奏もあるそうです。
(第5日曜日を除く)





伝統的な書院造りと洋風建築を複合した
和洋折衷の建物と純和風の庭園とが
見事な調和を保っています。





瓦葺の木造平屋の長屋門を洋風化した造りで、
通路の両側にある袖部屋は門番が常駐し、
客人のお付の人、人力車の車夫などが
控えていたそうです。

京成柴又駅から徒歩約8分、
隣接する「寅さん記念館」へ行く
近道としてこちらを通り抜けることができますが、
四季折々の庭園を楽しむこともオススメします。

入館料は100円、中学生以下は無料です。

東京都葛飾区柴又7-19-2

2013.11.9
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