1943年の初出版以来、世界の発行部数は1億4500万部以上、
翻訳された言語・方言の数は270以上にものぼり、
聖書に次ぐ翻訳数の多い世界的ベストセラーが、
「星の王子さま」なのです。
何度となく読み返したくなるこの本、
今、本棚に入っているのは2冊目となります。
一度は手離したものの永久保存版として再購入しました。
受け取り手の解釈に委ねるこの本は、
哲学的でもあり、読んだ時によっても感じ方が違い、
子どもが読んでも大人が読んでも楽しめる本です。
世界中の人々を魅了するこの本は、
サン=テグジュぺリが奥様のために書かれた
ラブストーリーだったのだそうです。
(友人レオン・ヴェルトではない)
映画は、「星の王子さま」のその後の物語。
王子様に出会ったあの飛行士がもし生きていたら?
飛行士の前に現れたのは、9歳の女の子。
彼女に次第に魅了され、この物語に夢中になるまるみでした。
何しろまるみの前に観客は誰もいないのですから
物語の世界へ飛び込んでしまい、
「星の王子様」の世界にどっぷりと浸かってしまいました。
(なんと観客は2名)
作者の分身のような王子さま、そして、パイロット。
1944年7月31日、コルシカ島と飛び立ったまま
消息を絶った作者が最後に見たものが、星の王子さまで
小惑星B612へ一緒に飛んで行っていたらと思います。
(60年後に機体の一部が地中海で発見!)
その後の王子様は、ちょっと笑えますが、
飛行士が会いたがっていた王子さまを探す女の子の
冒険ファンタジーを楽しみました。


「大切なことは、目に見えないんだ」
初めて「星の王子さま」を読んだ日から
忘れたことは一度もない言葉です。
監督:マーク・オズボーン
アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリの
名作「星の王子さま」を初めてアニメ映画化。
2015.12.10