戦国時代きっての名将である
武田信玄をご祭神とする武田神社は、
躑躅ヶ崎館の跡地(武田氏館跡)に鎮座。
朱塗りの神橋を渡り、境内へ。

1519年に甲斐守護・武田信虎により居館が築かれ、
家臣団が集住して武田城下町が形成されて以来、
信虎・晴信(信玄)・勝頼三代にわたり、
武田領国の中心地として機能していたそうです。

全面(南)に甲府盆地、遠くは霊峰富士、甲斐連山を望み、
後方に石水寺、要害山を控えた景勝の地です。
周囲の堀、土塁等は当時のままで、
戦国時代第一級の居館と称賛されています。

甲斐の国の守護神であり、
「勝運」のご利益が挙げられます。
勝負事に限らず「人生そのものに勝つ」
「自分自身に勝つ」ことを願い参拝します。

武田神社境内地は、1938年国指定史跡に指定。

甲陽武能殿(こうようぶのうでん)
武能とは、武田氏の「武」であり、
能楽の「舞」と同じ音につながり、
古来より武芸を嗜む者は同時に舞をも嗜み、
拍子を己の武芸に取り入れたと伝えらるとか。

武田神社宝物殿(有料)
太刀「吉岡一文字」や信玄公の軍扇、武田二十四将図等、
武田家ゆかりの貴重な品々が収められています。
戦国の世に命を賭け、天下統一の夢に心血を注いだ
武士たちの情熱を感じさせられます。

「姫の井戸」は、信玄公ご息女誕生の際、
産湯に使用された事から名付けられたそうです。

底に小さな穴をあけた瓶を土中埋め、わずかな水を流すと
水は穴から水滴となって落ち、瓶の中で反響し、
澄んだ音を地中に響かせる水琴窟に耳を傾け、
音文化の極致を楽しみ境内を後にします。
山梨県甲府市古府中町2611
2018.11.3