山梨県立美術館は、1978年の開館から
「ミレーの美術館」として親しまれている美術館。
一度は訪ねてみたいと思いつつ
なかなか機会に恵まれまずにいました。
現在では、約1万点の絵画や彫刻を所蔵、
「ミレーとバルビゾン派の作品」と
「山梨県に関係の深い作品」に大きく分けらます。
コレクション展のチケットを購入し、2階へ。
19世紀のフランスで活躍したジャン=フランソワ・ミレーと
フォンテーヌブローの森に隣接するバルビゾン村に
ミレーの他、コローやルソーなどの画家が集いました。
その画家たちを村の名前をとり、「バルビゾン派」と呼びます。
ミレーのあまりにも有名な「落ち穂拾い、夏」、
「種をまく人」やコロー、ルソー、クルーべの風景画、
日本画、墨画、水彩画、美人画、役者絵、日本古代の土器と埴輪、
中国古代の美術などコレクション展だけでも見応えがあります。
開館40周年記念新収蔵作品として
ミレーの「角笛を吹く牛飼い」がありましたが、
この作品は、一日の終わりを迎えて牧人が牛の群れを
笛の音で呼び寄せ、牛がゆっくりと帰路を歩く姿や
夕暮れ時の大気の微妙な表情までもが描かれています。
「落ち穂拾い」が、旧約聖書からきていること、
農村の風景を描いているだけではないことも知りました。
山梨県甲府市貢川1-4-27
2018.11.3