富士山の北西に広がる青木ヶ原樹海。
樹海の中には、森や洞窟など散策できるスポットがあり、
その一つ「天然記念物 富岳風穴」を訪れます。
青木ヶ原樹海の木はほとんどが常緑樹で
高さが20m程で揃っているので、
上から見ると緑の海のように見えることから
樹海と呼ばれるのだそうです。
富岳風穴では、ネイチャーガイドさんの
案内で進んで行きました。
青木ヶ原樹海には、西湖・精進湖・本栖湖の
3つの湖、富岳風穴、鳴沢氷結などの
洞窟があり、神秘的で雄大な
富士山の自然を満喫できる場所です。
皆さんに続いて富岳風穴に入ります。
入り口は直径5.4mと広いですが、
階段の下は天井が低くなっているので頭上注意。
鳴沢氷結には入ったことがあり、
夏でも寒かったという記憶があるので、
ウィンドブレーカーの下にもう1枚着込みました。
平均3度と気温も低く、氷柱も見られます。
ひんやりと冷たい洞窟内を歩きます。
冬季に天然の氷柱が形成されます。
氷の壁は昔、天然氷をブロック状に切り出し、
積み上げて天然冷蔵庫として使用した
文化を再現したものだとか。
864年、富士山の側火山・長尾山の爆発の際、
古い寄生火山の灼熱に焼けた溶岩流が、
流れ下ってできたのがこのトンネル式洞窟。
地質学上、貴重な存在となっているそうです。
昭和30年頃まで実際に使われていた
繭や種子の貯蔵庫でもあったようです。
繭玉が成長しないように、
良質の種子を保存、芽吹きを良くするために
冷蔵状態で貯蔵していたそうです。
珪酸華(けいさんか)の群生地
苔の一種で通称ヒカリゴケと呼ばれ、
岸壁に着き青白く光ります。
広範囲に銀色の反射を見せるところは、
珍しいと言われるそうです。
総延長210m、天井までの高さの最高部は8.7m。
洞窟内には、一枚岩で周囲を囲む熔岩群があります。
ほとんとが玄武岩でできているために
声がまったく反響しない場所もあります。
山梨県南都留郡富士河口湖町西湖青木ヶ原樹海
2019.5.11