まるみのあっちこっち巡り

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根津美術館 カキツバタの咲く庭園へ

2019-09-03 14:17:29 | ミュージアム



明治から昭和にかけて、日本の鉄道をはじめとする
多くの事業を手掛けた実業家、初代根津嘉一郎氏の遺志により、
1941年に現在の地、根津家の私邸内に開館した根津美術館。

2009年に建築家の隈研吾氏設計の新本館が完成。
その際に庭園も歩きやすく整備され、
車椅子が通れる路も設けられています。







実業家として活躍する一方で、
若い頃から古美術を好み、
晩年は茶人としても知られていた
初代根津嘉一郎氏。







明治以降の美術品の海外流出を憂慮し
精力的に蒐集した美術品が、
現在の美術館の基礎となっているとか。







水は、庭に様々な風景を作り出してくれます。
小さな滝から池へと注ぐ流れは、古くから熊野信仰の
シンボルである和歌山県の那智瀧にちなみ、
「東瀧野」と名付けられました。







園内には中国、朝鮮、日本各地から伝わった
150余りの石像や灯篭、道標が佇んでおり、
季節ごとに異なる表情に出会えます。







そして、弘仁亭・無事庵の
満開のカキツバタの姿が見えてきました。







尾形光琳の「燕子花図屏風」に描かれた風景、
カキツバタの鮮烈な色と姿に魅了されます。







カキツバタの開花に合わせて、
国宝「燕子花図屏風」を拝見できる展覧会は、
見事な庭園を持つ美術館ならではの趣向でしょう。







「都会のオアシス」となる根津美術館の庭園、
秋の紅葉、雪景色も楽しみにしています。

東京都港区南青山6-5-1

2019.5.6
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