戦後75年企画として行われている
「ちばてつや×森田拳次漫画家からのメッセージ」展のため
久しぶりに平和祈念展示資料館を訪れました。

ドラマなどで見かけることもある
臨時召集令状(赤紙)が届き、
出征する兵士の様子を再現した展示のほか、
軍隊生活がわかる資料が展示される兵士コーナー。

過酷な労働や貧しい食事に耐えた
収容所での生活の様子や想像を絶する
厳しい寒さの日々を描いた絵画や
手作り食器などを展示する戦後強制抑留コーナー

戦争が終結してもシベリアを始めとする旧ソ連や
モンゴルの酷寒の地において、乏しい食料と劣悪な
強制労働に従事された方々の生活を垣間見ます。
パンが等分に切られているかを見ている兵士たち、
生きるためには必死なのです。

コロナが流行しなければ、この夏ウズベキスタンの
旅に出ようと予約をしていたのです。
ナヴォイ・オペラ・バレエ劇場は、
必ずや自分の目で見ておきたい建造物の一つです。

なぜ防寒着なのに袖がないのでしょうか?

知らなかった。


引揚船の模型や引揚証明書、引揚げ時の子どもたちの
様子を撮影した貴重な写真、引揚船の中の様子を
再現した海外からの引揚げコーナー。

おむつで作った子ども用ワンピースにも


敗戦によって祖国に戻られた方は約320万人とか。
その途上で亡くなられた多くの方々もいます。
心を病んで自ら命を絶った方も。

日本の漫画界をリードしてきた、ちばてつや氏と森田拳次氏、
子ども時代を過ごした満州での楽しい思い出や
終戦から引揚げまでの辛く苦しい日々が、
お二人の作品には大きな影響を与えているそうです。

御自身の戦争体験を漫画という表現で伝えてきた
お二人の歩みと、次世代の漫画家たちが、
戦争体験者からのバトンを受け取って
描く作品が紹介されていました。

戦後75年が経過した今日、
戦争体験を伝えるのは難しいことですが、
次の世代に必ず伝えていかなければなりません。
戦後75年の年数を積み重ねていくために。

資料館のある新宿住友ビルにも
美味しいレストランが揃うのですが、
今日はこの無料の広場で休憩して帰ります。
平和祈念展示資料館
東京都新宿区西新宿2-6-1
新宿住友ビル33階
2020.8.22