バッハを描いたドラマと勘違いをして映画館へ。
始まってすぐに時代が違うことに気づき、
ドラマの舞台がブラジルであると知りました。
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「20世紀最高のバッハの演奏家」と称され、
リオパラリンピックの開会式では
国歌を演奏したピアニスト、
ジョアン・カルロス・マルティンスの
半生を描いたドラマ。
子どもの頃から体が弱かったジョアンは、
ピアノを習い始めると一気に才能を開花させ、
若くして一流の演奏家として、世界を飛び回わりますが、
不慮の事故により右手の3本の指に障害を抱え・・・
血の滲んだ鍵盤が奏でる圧巻の演奏シーンもありますが、
女性好き、サッカー好き、時間にルーズだったり、
ラテン気質ゆえの大らかさも垣間見え、
演奏家にも国民性が出るのね。
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本作の中で使用される全ての音源の演奏を、
ジョアン本人が担当しているそうで、
バッハの音楽を楽しむことはできました。
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監督:マウロ・リマ
出演:アレクサンドロ・ネロ/ダヴィ・カンポロンゴ/
アリーン・モラエス/フェルナンダ・ノーブル
2017年/ブラジル/117分
シネ・リーブル池袋
2020.10.5