ウォーキングの途中で足を止めたのが、
高橋是清翁記念公園のライトアップ。
明治から昭和の初めにかけて日本の政治を担い、
大蔵大臣、内閣総理大臣として活躍した
高橋是清翁の邸宅があった場所です。
ライトアップを手がけたのは、
公園の隣に本部を構える「いけばな草月流」
自由で前衛的な作風が特徴の流派だけに
それがよく表れているようですね。
十代でアメリカに留学も奴隷として売り飛ばされ、
官僚として華々しいキャリアを
歩むかと思えば、全財産を失いました。
二・二六事件で凶弾に倒れる
波乱万丈な人生を送った高橋是清。
昭和の金融恐慌で破産寸前の日本経済を
立て直すなど経済政策の手腕は確かなものであったとか。
彼のような政治家が今求められているかもしれません。
池の周囲に石橋、石人像、石灯篭を配した園内に
モミジやカエデ、ツツジなどの木々が
紅葉を迎えているものもあり、
彩り豊かな灯で幻想的な雰囲気を作っています。
芝生での日光浴や庭の散歩を好んだという高橋是清、
多忙な日々をこちらで癒していたのでしょう。
点灯期間も点灯時間も短いものでしたが、
束の間、癒されて家路を急ぐのでした。
東京都港区赤坂7-3-39
2020.11.27